ドラマ

ジャンヌ・ダルク

わずか19年の人生で、フランスを救い、歴史を変えた少女

リュック・ベッソン監督が、歴史上最も名高いヒロインに挑んだ、スペクタクル・アクション超大作!

ストーリー:14世紀にフランスの霊能者たちは予言していた。ロレーヌの森の乙女が奇跡をもって国を救うであろうと・・・。15世紀、イギリスとの百年戦争に明け暮れるフランスに突如現れた17歳の少女、ジャンヌ・ダルク(ミラ・ジョボヴィッチ)。「神の声を聞いた」というジャンヌは、国王の元を訪れ自分にフランス軍を指揮させてくれるよう懇願する。疑問視する周囲をよそに、烈火の如く激した彼女は、劣勢のフランス軍を率いて奇跡的な勝利を収める。だが栄光も束の間、彼女には過酷な運命が待ち受けていた・・・。

出演:ミラ・ジョボヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン、ヴァンサン・カッセル、チェッキー・カリョ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 神か悪魔か幻影か?

リュック・ベッソン監督作品で、実在した人物「ジャンヌ・ダルク」の映画です。歴史そのままのラストなのですが、根底に流れているテーマは「神の存在」の有無です。『神は本当に存在するのか?それとも幻影なのか?』神がかり的な活躍をするジャンヌ・ダルク本人が一番葛藤し、白黒付かないまま観る側に、その答えが突きつけられます。非常に重すぎるテーマで、信仰の強い海外で「よく上映できたものだ・・・」と驚愕しました。

★★★★★ イカれてるけど、そこがスゴイ

ジャンヌ・ダルクの解釈はこの際別問題として。神の声が聞こえ、その使者とのたまい、女ながらに戦場をかけめぐるイカれたヤベー女の役をこれほどまでに再現できるって本当に素晴らしい役者なんだと改めてミラ・ジョヴォヴィッチに感服した。バイオハザードのイケメン女のイメージが強かったけど、全く見方が変わった。オドオドしてウルウルしながら訴えかけるあの表情や、兵士たちを鼓舞する姿はなんかゾクッとする。すごい女優なんだなぁ。

★★★★★  自分の中の神に従う

なかなか難しい作品です。神の啓示を受け戦うという名目のもと、イギリスへの復讐にフランスごと巻き込むジャンヌ。その恐ろしいまでの信念がカリスマ性となり奇跡が起きる。その奇跡が彼女の神性をより深めていくが、あくまででもイギリスと戦うことを止めないジャンヌとフランス王国との意思の乖離が、彼女を破滅へと導く。終盤で頻繁に登場する神か悪魔のような謎の人物との対話。その中で自分の中の神が何であったのか気づき始めるジャンヌ。そして最後に自分は見たいものを見ていただけに過ぎないと悟る。こんな女性が本当に史実として存在していたというなら恐ろしいというか奇跡であると思う。ジャンヌのエゴと教会による神の独占欲との対立。バックボーンを持たない彼女はあっさり火刑に処されてしまうが、本当は教会は彼女が怖かったのだろうと思う。誰もが本当は自分は選ばれしものでは無いという事を自覚しているのに、彼女は自分は神に選ばれしものだという事を信じている姿に嫉妬し、敬服し、忌む。また、神を持たない者にとって、彼女はただの妄想癖の田舎娘だったのがよくわかる。作中で自分の中に神を持つ者と持たないものが居ることを注視してみてください。そして、全ての人物が、見たいものを見ているだけに過ぎない事を感じ取ってみてください。ジャンヌは自分の中の神に殉じたが故に偉大であり、自分の中の神を信じすぎたため、煙たがられ、排除されたのでしょう。自分の欲望と他人の欲望が合致している間だけ、他人はその人を大事にするのです。偉大なエゴとともに火刑に処されるシーンは哀愁漂うものがありました。間違いなく名作だと思います。

★★★★☆ 信じられない世界と疑わない心

神との触れ合い、信じる者との出会い、奉仕、そして裏切り。何とも汚い世界と汚れないジャンヌダルクの心。この対比が涙を誘う。

作品の詳細

作品名:ジャンヌ・ダルク
原作名:The Messenger: The Story of Joan of Arc
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン、アンドリュー・バーキン
公開:アメリカ 1999年11月12日、日本 1999年12月11日
上映時間:158分
制作国:フランス、アメリカ
製作費:8500万ドル
興行収入:6600万ドル
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