スリラー

ザ・インタープリター

ニコール・キッドマン主演!暗殺テロをリアルに描くポリティカル・サスペンス・アクション!

ストーリー:国連通訳として働くシルヴィア(ニコール・キッドマン)。ある夜、通訳ブースに立ち寄った彼女がヘッドフォン越しに洩れ聴いたのは、彼女にしかわからない「クー語」だった。「大統領は生きてこの国を出られない。」 正体不明の暗殺者に追われる身となったシルヴィア。シークレット・サービスのケラー(ショーン・ペン)は、直ちに監視体制を敷き彼女の身辺警護を開始する。だが、集まった情報は驚愕すべきものだった。シルヴィアはかつてアフリカの小国で反独裁運動に関わっていた ─!彼女は何者なのか? 暗殺はいつなのか? 謎は連続殺人を呼び、国連本部に血の雨が降る時は刻一刻と近づいていた・・・。

出演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャサリン・キーナー、イェスパー・クリステンセン、イヴァン・アタル、クライド・クサツ、アール・キャメロン、ジョージ・ハリス、ロバート・クロヘシー、テリー・セルピコ、デイヴィッド・ザヤス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 単なる民族紛争サスペンスではないような匂い

この作品、時間を置いてもう一回見ようと思っております。というのは、故シドニー・ポラック監督の遺作となったこの作品、1934年に生まれて2008年に亡くなられた監督の目から見たこの作品は何だったのかに充分得心が行ってないからです。私はまだこの映画を充分に読みきれておりませんが、制作年度とアメリカの対テロ戦争の経緯を考慮するに、このアフリカのマトボの大統領の示すものは、アメリカ自身の事ではないでしょうか? 国連を舞台に街並以外はアメリカというものを切り落としているように見える本作を考えますと、どうもそういう匂いがします。再度観劇した後にレビューを書きなおそうと思っております。

★★★★★ 私はかなり好き

役柄に関わらず、まるで隠し持った鋭利な刃物を時折チラつかせているようなギラギラした演技の印象が強く、反体制派っぽいイメージのペンが見事に体制側に転身し、心の内に悲しみを秘めたまま、正義的に捜査に奔走している姿は新鮮です。観た者を悩ませるような社会性の強い問題作に関心を示し、純娯楽系作品を斬って捨てるペンにしては珍しく娯楽的なテーマかとも思われましたが、いざ、観てみれば、サスペンス要素自体が強く前面に押し出されてはいるものの、娯楽要素のみに止まらず、他の出演作同様、観る者へのメッセージを含む作品であるのは相変わらずペンらしい。その「罪を犯した者を許すか否か、またそれに伴う遺族への救い」というテーマが、ある意味「デットマン・ウォーキング」のメッセージにも繋がるメッセージであるのは興味深い。もちろんニコールの美しさにも敬服。静かに燃えるペンと対照的な、その燃え盛る激情にニコールの美しさがよく映えます。先の展開を予測しよう、しようとして観れば、展開がある程度察しがつく人も、中にはいるかもしれないが、そこは特に大した問題じゃないし、本題じゃない。ペンとニコールの持つ圧倒的な演技力、華、そしてこの作品のもつメッセージ性、これらの要素だけでまず、見る価値があります。

★★★★☆ 架空である意味

愛するものを失ったという共通点を持つトビンとシルビア。第一印象最悪の二人であるが、事件の影が濃くなるに従い、その距離を近づけていく。ここで、安っぽい恋愛などを盛り込まずに、スリラー一本で話の筋を通したことで、上質な作品に仕上がったと思う。架空の国「マトボ」、架空の言語「クー」を用いて作り出されたこの作品は、アフリカブームに乗りつつも、今の映画界における「アフリカの悲劇の商品化」とは一線を画す。アフリカの歴史をかいつまんだヒーローフィクションが世に出ないための警鐘としてもとても重要だと思う。というのも、映画界のなかでは度々そのようなことが行われてきているからだ。ベトナム戦争や、第二次世界大戦後、史実を伝えようとする映画に人々が飽き始めたころ、ヒーローが活躍する戦争フィクション映画がつくられた。いい映画もたくさんあるが、「ディアハンター」などのように、歴史認識の繊細さにかけるものも沢山世に出ている。「ザ・インタープリター」は、過去の戦争フィクションのように、実際に存在する国や言語の使用して「本物っぽくかっこよく」することを避け、堂々とエンターテイメントとして勝負をかけているといえよう。そして、スリラーとして見ごたえのある作品に仕上げられているのだ。国連内部での撮影が始めて認められた映画として、話題性も抜群。見て損なしの作品だ。編集でカットされたシーンと別のエンディングは、個人的に大した事ないと思うので、DVDとして手元に置く価値という点ではちょっと疑問に残るが、監督のインタビューなども興味深いので、作品の細部に興味のある人にはお勧めである。

★★★★☆ 本物のもつ迫力

ストーリーなどはまあ暗殺計画の陰謀物ということで、まあそこそこのレベルには達している作品でしょう。ショーン・ペン、二コール・キッドマンもいい味出しており、佳作レベルのサスペンスには仕上がっている作品だと思います。本作の特筆点は違うところにあり、かの国連にて初めて大々的にロケが行われた初めての作品ということ。セットではなく本物が持つ重厚巻をまざまざと堪能できます。そのためややストーリー負けしており、少しバランスの悪い結果となってしまったような気がしますね。しかしメイキングでびっくり、撮影一ヶ月前までロケの許可が下りてなかったそうな。下りなかったらどうする気だったのだろう(笑)。それと特典の別エンディングですが、あれでは確かに不評でしょう。限りなく荒唐無稽におちてしまう非現実的な終わり方だからです。興味を持った方は、DVDでチェックしてみてくださいね。

★★★☆☆ ニコール・キッドマンは美しい

ニコール・キッドマンは本当に美しい絵になる女優だなぁと思いました。皮のコートでバイクに乗る姿、通訳のシーン、ショーン・ペンと話すときの立ち姿。それぞれのカットが実にきれいに撮られています。ストーリーとキャスティングはなんとなくしっくりしませんでした。サスペンスなので複雑なストーリーになるのはやむを得ませんが、ポイントがはっきりしないのがストーリーをわかりづらくしているようにも感じました。登場人物が背負う背景もなんとなくリアル感がなく感情移入しづらいものでした。私には、ひたすらニコールキッドマンの美しさとショーンペンの渋い演技しか印象に残りませんでした。

★★★☆☆ キッドマンは美しかった。それだけに心血を注いでいたのか?

ポティカル・サスペンスって映画化するのが難しい。どうしても無理が出てしまって、観客は「んなバカな」とツッコミを入れたくなる。本作品も例外ではない。最大の問題は脚本にある。兎に角、主演の二人の哀しい過去も、サスペンスとしての緊迫感も全くといっていい程描けていない(面白くない)。通訳役のニコール・キッドマンはミスキャストじゃないだろうか。キッドマンを使うなら、ショーン・ペンと共にシークレット・サービスの同僚にした方が良かったのではないかと思う。本編自体なら★2つだが、特典のシドニー・ポラック監督の話が面白かったのでオマケして★3つ。

作品の詳細

作品名:ザ・インタープリター
原作名:The Interpreter
監督:シドニー・ポラック
脚本:チャールズ・ランドルフ、スコット・フランク、スティーヴン・ザイリアン
公開:アメリカ  2005年4月22日、日本 2005年5月21日
上映時間:129分
制作国:アメリカ、イギリス、フランス
製作費:8000万ドル
興行収入:1億6200万ドル
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