母親とその娘の関係を軸に娘の知らなかった母親の姿を通して親子の絆を描くドラマ
そこには、娘の知らなかった若い日の母がいた。色あせたスクラップブックのタイトルは『ヤァヤァ・ シスターズの聖なる秘密』。ページをめくるたびにあふれだす、母とその3人の親友たちの輝 く日々、そして秘密。セピア色の写真、色あせた手紙、チケットの半券、ドラ イコサージュ・・・。ヤァヤァ・シスターズの4人組は、ひとり ひとりが眩しいほどの個性で、若い日を懸命に生きていた。そして、娘はその時はじめて知る、母になる前の母にも欲しかった愛があったことを。生きたかった夢があっ たことを。わがままで非常識で尊大で、周囲の人間を傷つけずにいられない・・・そんな母もまた、傷ついた心を抱えた一人の女であることを。そんな大切な母のことを教えてくれたのは、8歳の時に結成してから50年以上にわたって、人生のあらゆる悲しみと困難をともに乗り越え、支え合ってきた母の特別な友達、ヤァヤァ・シスターズだった。
出演:サンドラ・ブロック、エレン・バースティン、アシュレイ・ジャッド、フィオヌラ・フラナガン、チェリー・ジョーンズ、シャーリー・ナイト、キルステン・ウォーレン、ジェームズ・ガーナー
★★★★★ タイトルに反し、意外と深いっ
ヤァヤァシスターズって何?って感じで観ていました。コメディかと思いきや、心温まる、ファミリー要素あり、コメディ要素あり、ラブストーリーあり、社会問題あり、の色々な要素が入った映画でした。虐待と、家族愛と、その狭間で揺れる主人公に心うたれました。大変な状況なんだけれど、シリアスになり過ぎずに、ちゃんと問題を定義している、そんな優れた作品です。やはり、サンドラ・ブロック好きです!
★★★★★ ヤァヤァシスターズに入りたい
最近になく、いろんな涙を流した作品。笑って泣き、分かるぅーと共感して泣き、可哀想に・・・と思って泣き、またまた笑って泣き。ヤァヤァシスターズという子供の頃に変な儀式で契りを交わした4人は、それぞれに一生懸命で、自分と仲間を何よりも大事にし、そして何があっても手助けはしても同情はしない。手厳しく忠告もし、思い切りケンカもして、最大限に優しくする。辛いことも楽しいことも人生の大半の時間を共有して、積極的に親友の人生に関わろうとする。なんだかとってもうらやましい関係だなあ。軸となるのは、とびきりの美人で華やかな母と地味だけど才能ある娘の決裂。女同士の独特な感情のぶつけあい、子供じみたいやがらせがとても笑える。アメリカンジョークもたっぷりで、ウィットに富んだ会話が満載。激情家の母の影でいつも見守ってくれる温厚な父が、終盤とてもいい味をだします。はちゃめちゃでパワフルな老人ヤァヤァを見ると、歳を取るのも悪くないなと。娘を持つ母も、娘である人も、是非見て欲しい作品です。
★★★★★ 母娘って本当に苦しくて切ない…でも愛おしい
何度見返しても泣けます。安易な親子の物語に見えるかもしれませんが、内容はとても深いです。母親を理解できない娘と娘を素直に愛せない母親。そこにはあるひとつの大きな誤解があります。この誤解のせいで親子はずっとこじれているのですが…。シッダは恋人と結婚を考えているのですが母親とのトラウマが忘れられず自分がいい母親になる自信がありません。母親と同じ、娘を虐待する親になりたくないからです。その悩みのせいで恋人とも上手くいかず八方塞のところでヤァヤァシスターズ(母親の古い友達グループ)に出会います。そのヤァヤァシスターズに翻弄されつつ、母親の過去と虐待の裏にある事実を知るのです。私は母親であるヴィヴィの苦悩に胸が張り裂けそうになりました。叶えたかった夢は叶わず、子育てに奮闘する日々。もちろん子供を愛しています。けれど、満たされない何かがある。精神的に壊れた時、娘のシッダを虐待してしまいます。原因はアルコールと薬でした。シッダはヤァヤァシスターズのおかげで事実を知り、明日への一歩を踏み出します。最後、母親と飛行機に乗った思い出を思い出すシーンが本当に素敵です。ヴィヴィの優しさとかっこよさが分かるシーンです。私はこのシーンが大好きで、これを観るためにDVDを再生します。
★★★★☆ じわっと涙。
じわっと涙しました。幼児虐待といえばそうかもしれませんが、母親もいわゆる育児ノイローゼーだったといえるのだと思います。しかも、間違って処方された薬にも侵され、ある意味、被害者でもあったのだと思います。子どもを愛していたにも関わらず、自分がとってしまった過去の行動に対して、どう償っていったらよいのかと、心の奥底で悩み、悔やんでいる姿、母親に反感をもつ娘にどう対応したらよいのか戸惑う姿に涙してしまいました。ヤァ・ヤァ・シスターズは、母・娘を暖かく見守る良きおばあさま様たちで、とても大きな存在だと思います。サンドラ・ブロックがメイキングの中で、「母親も一人の人間」というようなことを言っていました。子どもにとって、母親を「一人の人間」として、ある程度、客観的にみることができるようになる時期って、人それぞれだと思います。トラウマ的なものをもつ、サンドラが演じた娘にとって、難しいことではあったかもしれませんが、母親としてみていたときは、理解することができなかったことも、「一人の人間」としてみたとき、理解できることもあるのではないでしょうか。そんなことを考えさせる映画でした。
作品の詳細
作品名:ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 |
原作名:Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood |
監督:カーリー・クーリ |
脚本:カーリー・クーリ、マーク・アンドラス |
原作:レベッカ・ウェルズ『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』 |
公開:アメリカ 2002年6月7日、日本 2003年5月31日 |
上映時間:116分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2700万ドル |
興行収入:7300万ドル |
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