ドラマ

戦火の勇気

湾岸戦争下、戦場で一体何が起きたのか?

全米のマスコミが熱烈な賛辞を贈り、7月12公開されると、インデペンデンス・デイというウルトラ・ヒット映画がある激戦のサマー・シーズン3位にランクイン。ゴールデン・グローブ賞主演賞に輝いた『恋人たちの予感』などロマンチック・コメデイが多かったメグ・ライアンが、まったく新しい役柄に挑戦。はやくもオスカー主演賞の有力候補といわれる熱演で圧倒します。

ストーリー:湾岸戦争中、自らの誤射により親友を失ったサーリング大佐(デンゼル・ワシントン)。軍によりその暗い過去をもみ消され、帰国後、新たな仕事として名誉勲章候補者の選出を命じられる。候補者は殉職したヘリの女性パイロット、ウォールデン大尉(メグ・ライアン)。彼女に決まれば史上初の女性への名誉勲章となるが、その死に関する部下たちの証言は微妙に食い違っていた。その時戦場で何があったのか?何故、誰も彼女の死を語ろうとしないのか?そこには衝撃の事実が隠されていた・・・。

出演:デンゼル・ワシントン、メグ・ライアン、ルー・ダイアモンド・フィリップス、マイケル・モリアーティ、マット・デイモン、ブロンソン・ピンチョット、スコット・グレン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 公開当初も20年以上経った今も、感動を与えてくれる作品

真実の追究と、それが不都合な場合であっても正直でいることの大切さを教えてくれます。デンゼル・ワシントンの後作の「フライト」にも共通するテーマがあると思います。また、キャストが豪華!メグ・ライアンにデンゼル・ワシントンの名演はもちろん、これが出世作ともいえるルー・ダイアモンド・フィリップスの迫真の演技、マット・デイモンの兵士の時と薬物中毒の時の見た目の違いは怪演といえるし、新聞記者役のスコット・グレンもいい味出してます。もう20年以上前の映画ですが、名作はいつまで経っても名作です。

★★★★★ この話の本質は戦争だけにあらず 最後に題名を嚙み締めたくなる良作

これは人生の再生の話です。やり直す勇気を持てるか否か。それを観客に問いかけてきます。見終わった後に、ジャケットを眺めると、グッとくるものがあります。真実は藪の中っていうのは、小さいことで言えば、日常の中に溢れています。いつしか人はそれに慣れてしまい、その人の人格を決定づける嘘を直接、または間接的についてしまっていることに気が付きません。清廉潔白の聖人君子は気持ち悪いけど、逃げてはいけないことはある。ついてはいけない嘘をついた後にどうするか。案外それが人の人生の幸不幸の岐路になるのかもしれません。それにしても相変わらずのデンゼル・ワシントンの安定の演技力に、メグ・ライアンの意外な役どころ。自分のイメージ関係なしのハリウッド俳優たちの演技の幅の広さを度々見せられるにつけ、そのプロ根性や決してパフォーマンスではない実力に、毎度脱帽です。文句なしに★5つ!

★★★★☆ 戦争がもたらすものを考えさせらます!

湾岸戦争時の2つの作戦が、交錯しながら話が進みます。戦争という非日常の中での一瞬の命のやり取りが、いかに不合理な結果を招くのかを考えさせられました。マット・デイモンが、ヘロイン中毒により不名誉除隊される役を、体重を極端に落として演じています。命は無事であっても、実質廃人のようになった姿を見事に演じています。

★★★☆☆ すさまじい同胞愛

米軍にとって同胞に対する人権意識はこれほどまでに重いものなんだなあ、と痛感しました。この映画では触れられていませんが罪のない民間人ごと平然と街を爆撃するような同胞以外の命の扱いはヒジョーに軽いというのもこれまた米軍の現実ですから、いろいろと考えさせられるものがある作品でした。

作品の詳細

作品名:戦火の勇気
原作名:Courage Under Fire
監督:エドワード・ズウィック
脚本:パトリック・シーン・ダンカン
公開:アメリカ 1996年7月12日、日本 1996年11月2日
上映時間:117分
制作国:アメリカ
製作費:4600万ドル
興行収入:1億ドル
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