生存確率1/24!
強大な権力者に支配された独裁国家を舞台に、命懸けの<殺戮ゲーム>に身を投じたヒロインの勇気と成長を描く究極のサバイバル・アクション!
ストーリー:独裁国家パネム。この国の権利者は、支配する12の地区から若い男女ひとりずつを選出し、<ハンガーゲーム>というイベントを実施していた。全国にテレビ中継されるその競技は、24人のプレイヤーが闘技場に投げ出され、最後のひとりになるまで戦う究極のサバイバル・ゲーム。幼い妹の代わりとして第12地区の代表に自ら志願したカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、同郷のピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)とともに人生のすべてを懸けた戦いに身を投じていく・・・。
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、ウィロウ・シールズ、レヴェン・ランビン、イザベル・ファーマン、ドナルド・サザーランド、ウェス・ベントリー、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ
★★★★★ 原作に忠実に再現されていて秀作
原作は英語版で3部作読了し、映画も4作すべて鑑賞しました。カットニスの独白が多い小説なので、実写にする上でいろいろアレンジはあったと思いますが、ほぼ忠実に再現されていて原作から入っても映画から入ってもがっかりしないように思います。映画の方がスピードがあり、余計な情報がないので淡白な気もしますが、音楽もしっかりしているし、ヤングアダルト向けの内容にとどまらない面白さを感じました。単なるサバイバルではない本シリーズですが、そこを目当てに観ると全く印象が変わると思います。ジェニファー・ローレンスの醸し出す雰囲気がとても好きでした!
★★★★☆ 試練を乗り越える少女
家族を守るため、自分の力でできる限りのことをやろうとする健気な姿をジェニファー・ローレンスの主演で見せる。バトル・殺し合いという設定であるため、殺伐とした内容になりがちな点を、主人公に降りかかる試練として捉えると好感が持てるだろう。それは、やむを得ない状況で戦争に駆り出された庶民(少年兵)の立場だと考えれば、同情してもおかしくないからだ。いつも翻弄されるのは庶民で、しかも支配層のゲームという象徴化された社会において、希望となる存在となっていく少女の物語になっている。続編ありきの映画だから中途半端ではあるが、格差社会でも希望を持つことが、生きて行く上で救いになるということは理解できる。
★★★☆☆ ワクワクドキドキよりながら見が合ってる
序盤のストーリー性が後半の戦闘シーンではまったく無駄なものになっていたので、見ていて残念な感じがしました。後半戦闘シーンにもっと物語性をもたせるか、もっとアクション性に特化していけばもっと楽しめたかも。吹き替えでながら見しながら暇を潰すには集中して見ることも必要ないので丁度よい感じ。あと、細かな設定にツッコミを始めたら作品の根本から覆せるようなご都合がそこそこありました。
★★☆☆☆ 何もかもが中途半端
メインのハンガーゲームが始まるまで1時間以上。その間、延々とドラマパートが続いて間延びします。やっとメインのハンガーゲームが始まったかと思いきや、アクションとしての見せ場はありません。迫力もなければ、スピード感もまるでなく、格好良い格闘などもありません。プレイヤー同士のバトルとしての見所は一切ないです。逆に、山火事とか火の玉とか獣とか、本来のハンガーゲームの主旨から外れたよく分からない演出で誤魔化します。ぬる~いハンガーゲームが続く中、これまたぬる~い恋愛ドラマを見せられる始末。ヒロイン役も魅力が感じられないし・・・。度重なるルール変更は、緊張感が削がれ、ストーリーが安っぽくなってしまってガッカリ。何もかも中途半端で、見所を見い出せないまま終わってしまいました。サバイバルものとしての比較で言うと、バトルに振り切って見せ切った「バトルロワイヤル」の足下にも及ばないです。