映画史上最強の農夫C・ブロンソンがショットガンを撃ちまくる!
ストーリー:アメリカ南西部コロラド州でスイカ農園を経営するマジェスティック(チャールズ・ブロンソン)は前科者のため警察から信用されていなかった。人種差別に泣かされるメキシコ移民たちを雇ったことから、町のならず者一派の攻撃にさらされてしまう。そして、その仲間でリーダーである殺し屋のレンダ(アルフレッド・レッティエリ)が、マジェスティックの命を狙ってスイカ農園を荒らすのだが、怒りを炸裂させたマジェスティックは激しく反撃を開始し、ショットガンをブッ放した・・・。
出演:チャールズ・ブロンソン、アルフレッド・レッティエリ、リンダ・クリスタル、ポール・コスロ、リー・パーセル、アレジャンドロ・レイ、フランク・マックスウェル、ジョーダン・ローデス、テイラー・ラチャー、バート・サントス
★★★★☆ 勧善懲悪!タフガイのブロンソンの魅力炸裂
チャールズ・ブロンソンのタフガイ(死語ですが)の魅力が全面に出ていたのは1970年代中盤だろう。そのなかでの代表作がこの「マジェスティック」だと思う。何のひねりもなく、単なるタフガイのスイカを栽培する農園主が移民を迫害するチンピラと留置場でブロンソンにコケにされた殺し屋(彼らがブロンソンに復讐しようとする)をコテンパンにのしてしまうという勧善懲悪ムービー。初めからタフガイに描かれているので、どんな悪人が出てきても負ける気がしないので、安心して観ることができる(決して負ける気がしない健さんの任侠映画にも通じるものがある)。いたぶられるのは、移民たちとブロンソンが大事に育てたスイカたち。あたかも必殺シリーズのように主人公の周りの人たちやスイカが酷いことになるのを見てブロンソンの怒りが炸裂するという設定は、ベタだがスッキリするのは間違いない。後半は殺し屋たちを逆に追いつめていき怒りのショットガンが炸裂する。この構成は実に見事。さすが、この手の大衆作品を撮らせたら最高のリチャード・フライシャー監督。後半に挿入されたカーチェイスも迫力満点。ヨーロッパ時代のように大人の美学のようなものはないが、タフガイ・ブロンソンの魅力は十分堪能できる。この作品と同年に「狼よさらば」が作られ大ヒットを記録するが、その後作品に恵まれなくなることを考えるとこの作品が作られた1974年がブロンソンのアメリカ時代のピークなのかもしれない。
作品の詳細
作品名:マジェスティック |
原作名:Mr. Majestyk |
監督:リチャード・フライシャー |
脚本:エルモア・レナード |
公開:アメリカ 1974年7月12日、日本 1974年11月9日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
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