映画史上、最も怖い映画。取り憑いたら離れない、史上最高のオカルトスリラー!
ストーリー:イラクの古代遺跡の発掘現場から悪霊の偶像が発見され、メリン神父(マックス・フォン・シドー)は、思わず恐れおののく。所変わって、アメリカ、ワシントンDCのジョージタウンでは、人気女優のクリスが新作映画の撮影中。クリスのひとり娘のリーガン(リンダ・ブレア)は、12歳の愛くるしい少女だったが、彼女の身に異変が生じるようになり、母娘の平和な生活はすっかり一変。やがて彼女の体に悪魔が取り憑いていることが判明し、悪魔払いの決死の戦いが始まることに・・・。
出演:リンダ・ブレア、エレン・バースティン、ジェイソン・ミラー、マックス・フォン・シドー、リー・J・コッブ、ウィリアム・オマリー、キティ・ウィン、ジャック・マッゴーラン、ルドルフ・シュンドラー、ロバート・シモンズ、ジーナ・ペトルーシュカ
★★★★☆ ただのオカルト映画とは一線を画す
物語のテーマとして「現代人の孤独」のようなものがあると思います。母親を孤独死させたことを悔やむ神父。自分の誕生日にも父親が帰ってこないことを知った少女。そういう心の隙間が、悪魔が入り込む余地を与えていることがちゃんと描かれていて、この映画を説得力のある作品に仕上げています。BGMにマイク・オールドフィールドのチューブラーベルズが効果的に使われているのもGood♪
★★★★☆ 風評ではなく、丹念に見てみるべき作品
話題作でありながら、今までしっかり見たことのなかった作品だったので、今更ながらじっくり見てみた期待の映画。仰々しいタイトルの一方で、中身のほうはむしろ「悪魔祓い」というスピリチュアルでサイコメトリックな何かでも、VFXを駆使したホラーという話でもなく、むしろ現代社会における人間関係や悩みのようなごく一般的な事象を捉えて、神秘的味付けを凝らしたようなもののように思った。シーンの構成も、序盤のメリン神父の生き様、クリスとリーガン親子の人間性、カラス神父の現状、さらにキンダーマン刑事の視点と、4つのシーンがひとつずつ絡み合いながら進展するストーリーが巧妙で、かつ複雑な人間模様を描き出していくのが印象的だった。スピルバーグ(監督は違うが)の「ポルターガイスト」のような、怪異を表現力豊かに描いて見せる作品とは異なり、表層の演技や人目を引く演出に拠らず、「人間関係の問題」を序盤で丹念に描写しているのが巧妙で、表向きに見れば悪魔憑きの表現などがセンセーショナルだったとはいえ、問題の本質が複雑に絡みあう全体のプロットのほうがこの映画の評価の本義であるように思う。表向きの印象とはずいぶん違って、繊細で複雑なストーリーラインを持つ作品だったのが驚きだった。
作品の詳細
作品名:エクソシスト |
原作名:The Exorcist |
監督:ウィリアム・フリードキン |
脚本:ウィリアム・ピーター・ブラッディ |
原作:ウィリアム・ピーター・ブラッディ |
公開:アメリカ:1973年12月26日、日本:1974年7月13日 |
上映時間:122分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1200万ドル |
興行収入:4億4100万ドル |
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