「おそろしく、奇怪なほど面白く、スリリングな音楽で名溢れている。めくるめく美しさから目が離せない」
ティム・バートンとジョニー・デップ。二人の鬼才が再びタッグを組む。『シザ―・ハンズ』、『チャーリーとチョコレート工場』など、5つの見事な作品を生み出した監督とスター俳優による待望の6作目は、ぞくりとする肌触りのホラー・サスペンス。原作はスティーブン・ソゾドハイムの一世を風靡したブロード・ウェイ・ミュージカル。この19世紀ロンドンが舞台の、胸に復讐を秘め、手にはカミソリを握りしめた理髪師の物語には、すべてが詰まっている・・・血、ミステリー、ロマンス、ウィット、わくわくする音楽、そして圧巻の映像美。ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエンら共演陣も、スウィーニーによる悪事の共犯者はたまた犠牲者として、凄みのある存在感を放っている。おや、髭が伸びてますよ。このスウィーニーにお任せを・・・。
ストーリー:舞台は19世紀の英国ロンドン。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。15年ぶりに再開した理髪店、そこで腕を振るうのは、殺人理髪師スウィーニー・トッド(ジョニー・デップ)。胸には復讐、目には狂気、そして手にはカミソリを・・・。そんなトッドの共犯者となるのはトッドに思いを寄せる、売れないパイ屋の女主人。2階の床屋へ入ったお客は、好むと好まざるとにかかわらず、階下のパイ屋へ行く仕組み。やがて煙が立ち昇り、この世のものとは思えない美味しいパイが焼きあがる!
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ジェイン・ワイズナー、サシャ・バロン・コーエン、ジェイミー・キャンベル・バウアー、エド・サンダース
★★★★★ すべてにおいて
とにかくグロテスクでしかし悲しい話になっている。ティム・バートンが監督でありティムらしさもでていて笑いも少しある。ティムの発想やジョニーデップの演技、キャストの歌が観客を感情移入させてくれる。最終的に衝撃的なラストがまっている。流石と言わんばかりのジョニーの演技には息を飲む。パイレーツオブカリビアンシリーズやチャーリーとチョコレート工場のときのあの笑顔は何処にもない。ただただ復讐に燃え上がる狂気の理髪師を演じている。ジョニーの狂気の顔は鑑賞後も心に残るであろう。その証拠にラベット婦人を演じるヘレナ・ボナム・カーターはジョニーの役作りに身震いをしたと言う。キャスト全員が歌がうまく最高のミュージカル映画となっている。
★★★★★ ティム・バートンの傑作
ミュージカルの傑作を映画化するにあたり、監督ティム・バートン、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーターは、それぞれ歌とセリフを同時に扱う事に苦労したようです。ヘレナ・ボナム・カーターは、大好きなミュージカルのミセス・ラベットの役を自分の物にする為に歌のレッスンに奮闘し、ジョニー・デップは歌った事がない為に旧友に協力を要請し、監督は何度も観た舞台のミュージカルを扱う事に奮闘し、そして名優と名監督の素晴らしい映画に仕上がっています。題材は19世紀のロンドンで、理髪店の主人が客を殺して、その死体をパイ屋を営む女主人がその肉でミートパイを作るという物語ですが、これが本当の物語なのか都市伝説なのかはそれぞれのようです。この辺りの話が知りたい方は、2枚組の特典ディスクを是非観て頂きたい。それでもっと好きになった方は、オフィシャルメイキングブックの購入をオススメします。
★★★★☆ 切ないラブ・ストーリー
ヘレナ・ボナム=カーターの演技が光ります! 役柄もあるのだろうけど、ジョニーは脇役っぽい。ミセス・ラヴェットがトッドに一途な愛を注ぐ、このストーリーの主題はこれではないでしょうか?トッドは妻への愛情と判事への復讐で頭がいっぱいで、ミセス・ラヴェットのキモチなんかこれっぽっちも分からない。それどころか、逆に最後のシーンへと繋がってしまう…トッドに突き放されたときラヴェットは精神的にも殺されたわけで、肉体的なそれは単に精神に追従しただけの結果に過ぎないようにも思えます。ノドを切るシーンだとか、カニバリズム描写だとかばかりがセンセーショナルに宣伝されますが、ボクは切ないラブストーリーだと思いました。 ただ、ティム・バートンならもっと面白い映画に出来たのではないかな?と思うので、星4つにしました。
★★★☆☆ ホラー・ミュージカル。
復讐・殺人・食人というおどろおどろしいテーマだが、全体がミュージカル調なので鑑賞中の印象は軽快。反面、ストーリーの深みに欠けるので、見終えた後に何も残らない感じ。もう少しキャラクター間のカラミが多い方が良かったのでは?
作品の詳細
作品名:スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師 |
原作名:Sweeney Todd:The Demon Barber of Fleet Street |
監督:ティム・バートン |
脚本:スティーヴン・ソンドハイム |
原作:ヒュー・ホイーラー |
公開:アメリカ:2007年12月21日、日本:2008年1月19日 |
上映時間:116分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
製作費:5000万ドル |
興行収入:1億5200万ドル |
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