愛を欲張った彼女たちの、真実の物語
ストーリー:アメリカの西海岸。ポートラ中学校に入学した13歳のトレイシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)は、シングルマザーの母メラニー(ホリー・ハンター)、兄メイソン(ブラディ・コーベット)との3人暮らし。父親は離婚後の家族にそっけない態度を取り続けていた。トレイシーは母親に自分の作った詩を読むのが好きな多感な少女だった。ある時、トレイシーは部屋に飾ってあったテディベアやバービー人形に急に嫌気がさし始める。学校で一番人気のあるイーヴィ(ニッキー・リード)に憧れ、彼女のようになりたいと思い始めたからだ。トレイシーはそれまでの子供っぽい服を脱ぎ捨て、ヘソ出しTシャツやローライズ・ジーンズ、スパイク・ヒールの靴に興味を示し、ボディ・ピアスや派手なメイクも始める。それもすべて憧れのイーヴィに近づくためだった。それまでトレイシーを仲間として認めていなかったイーヴィだったが、トレイシーが出来心で盗んだ財布の大金でショッピングをした時から、その関係が変わる。母の死後に保護者となったブルックとの生活から離れたいイーヴィは、やがて、トレイシーの家に寝泊まりするように。イーヴィの紹介する店で18歳と年齢を偽って舌にピアスをつけたり、ドラッグにも手を出し、初めてのボーイハントにも成功するトレイシー。清純な天使から誘惑的な小悪魔へと変わっていく。しかし、その心の奥には、傷付きやすくて、ガラスのようにもろい感情が隠れていた・・・。
出演:ホリー・ハンター、エヴァン・レイチェル・ウッド、 ニッキー・リード、ジェレミー・シスト、デボラ・カーラ・アンガー、キップ・パルデュー、ブラディ・コーベット、サラ・クラーク、ヴァネッサ・ハジェンズ
★★★★★ 十代の頃の自分はどうだったか
学生の頃、目立っているグループに入りたがって無理したり、大人に憧れ、背伸びをしてみたり…でも等身大の自分と掛け離れているから歪みを生み、どうにもならなくなる。大人になりたいと思ってもなれるはずはなく、親の愛を切に望むが、上手く求められず反発したり・・・。私もこの映画の内容と重なる部分が沢山あったから、泣かずに見れなかった。ノンフィクションということもあり、感情がかなり揺さぶられると思います。初めはレンタルして見たけれど、忘れられなくて買ってしまいました。
★★★★☆ 確信に迫るもの。
アメリカでの実話を元に作られた映画。思春期になるに連れて、憧れや欲望、心の葛藤も増えてくる。それまでは普通に暮らしていたが、いろいろな影響や環境が、少しずつ自分を傷付け、まわりをも傷付けていく。何処までも共感できるストーリーと、スタイリッシュな映像がとても良い。こんなふうに家族や友達、それぞれの小さな気持ちのすれ違いが、深い傷跡を残していく切なさに涙が止まらない。けれど13歳というのが、やっぱり日本との進み具合の差が、物凄くギャップとして驚いた。
作品の詳細
作品名:サーティーン あの頃欲しかった愛のこと |
原作名:Thirteen |
監督:キャサリン・ハードウィック |
脚本:キャサリン・ハードウィック、ニッキー・リード |
公開:アメリカ:2003年8月20日、日本:2005年4月16日 |
上映時間:95分 |
制作国:アメリカ |
製作費:200万ドル |
興行収入:1000万ドル |
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