スリラー

ステイ

口外禁止、極限のサイコ・スリラー

ストーリー:精神科医のサム・フォスター(ユアン・マクレガー)は、謎に満ちた若い男性患者ヘンリー・レサム(ライアン・ゴズリング)を担当する。ヘンリーは死にとらわれており、自分は3日後に自殺すると予告した。そして、サムにはもうひとり気がかりな相手がいる。画家であり、同棲中のガールフレンドのライラ(ナオミ・ワッツ)だ。彼女はサムの元患者でかつて自殺未遂をおこしており、彼女の不安定な精神状態はサムの精神的負荷でもあった。サムは彼女を愛しており、結婚指輪も買っているにもかかわらず、ずっと渡せないままだ。ヘンリーはその指輪に異常な興味を示す。そんなライラもまた、自殺願望のあるヘンリーに深い関心を持つ。ある日、ヘンリーが忽然と姿を消した。不安を隠せないサムは、必死にヘンリーを探し回るのだが・・・。

出演:ユアン・マクレガー、ライアン・ゴズリング、ナオミ・ワッツ、ボブ・ホスキンス、ジャニーン・ガラファロー、B・D・ウォン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 心に住まうホメオシタシス

「見たけどよく分からなかった」という知人から借りて見たのですが、人物の台詞や数々の演出(伏線)に集中して見た結果、自分なりに納得のいく結論に辿り着けました。見てる人のミスリードを誘うような演出も多々ありますが、実際はその全てにきちんとした意味があり、それらを自分で噛み砕き、物語が進むにつれて想像が確信に変わる快感は中々味わえないものだと思います。本当に久しぶりにラストシーンで涙が出たこの作品、思慮深い映画が好きな方にはぜひ見ていただきたいです。

★★★★★ 個人的にはかなり好きな作品

ファンタジックサイコスリラーというところでしょうか。この映画の内容を「分かった」と言える人は少ないのでは?
まず謎解きの伏線と思わしきものがあちらこちらに散りばめられているにも関わらず、それがラストで回収されることはない。全体的にミステリアスな内容です。ラストが終わっても、「え?結局どうなったの?」と思うはず。私も何回もこの映画を見ましたが、いまだに謎過ぎて・・・しかしそれが逆に観客個々に解釈を抱かせる。多様に解釈し得るものは好きなので、個人的にはすごく好きな作品です。あとこの映画を見ていると、切ない気持ちが抜けない。それはストーリーと演出のせいでもあり、クライマックスのあの美しい映像のせいでもありますが、やっぱり大きな原因はライアン・ゴスリング演じるヘンリー(パッケージ真ん中の人)のせい。彼の寂しげな表情は映画を観終わったあとでもなかなか頭から離れなかったですね。

★★★★☆ 気分は迷い子

最後にものすごいオチが待っているわけではありません。でも、その過程を純粋に楽しむのであれば、何も知らずに、物語を見てください。映像のフラッシュバック、不可思議な人々の存在、謎の言葉を残す青年、あやふやな過去・未来・現在。いたるところに散りばめられた謎は、まるで、ジグソーパズルのように、どこにでもハマリそうで、ぴったり合うピースが見つからないような・・・、そんなもどかしさを感じさせ、物語の登場人物達と一緒に迷い子になった時、唐突に訪れるラストの展開に、あぁ、なるほど・・・と感じました。すべてはココにつながっていたのかと。。。物語的には賛否両論あると思いますが、意識して最初から見直すと、また違った印象が味わえますし、私はよかったと思います。また、夢と現の間で苦悩するユアン・マクレガー、揺れる瞳ですべてを見つめるライアン・ゴズリング、悲しい過去を持ちつつもしたたかに生きるナオミ・ワッツ。主演の3人の好演をぜひ見ていただきたいです。

★★★★☆ 認知症の方も、こういう世界に生きているんだろうか

仕事柄、認知症の方ともおおぜい関わらせていただいたので、ラストシーンはなおさら涙を止めえなかった。90年代からドラマでも映画でもこういう作品はずいぶんあったように思うが、脚本・監督の人間性に対する暖かなまなざしが伝わってくるようで、いまも泣きながらレビューを書いている。たくさん映画をみてきた方ならすぐに察しがつく展開であるし、陳腐にみえる表現も散見されるが、それでも人間性だとか人生だとかのなにかしらの重みが改めて胸にこたえる。私も、誰かにとってサムやライラのような存在でありたい。

★★★☆☆ 好き嫌いあるので一概に嫌いだと言えない

サムとヘンリーの過去・現在・未来にライラが絡んで、それぞれの役の食い違いが多様していることから見ている側に混乱を生む。時間軸が違うストーリー仕立てなのに、それをうまく映像として表現されていない(フラッシュバックや映像のズレなどかなりヘタ)のもある。難解なままストーリーが進んでいき、緻密な説明が映像化されていないので難解なだけの映画となってしまった映画だ。ラストでもかなり見入るシーンがあるのに、どうしても理解できない部分が頭に残って、最後までシコリが残る。しかも2度も見ようとするほどの興味を持つものではないので、やっかいだ。そこまで悪いものではないのですが。

作品の詳細

作品名:ステイ
原作名:stay
監督:マーク・フォースター
脚本:デイヴィッド・ベニオフ
公開:アメリカ 2005年10月21日、日本 2006年6月3日
上映時間:101分
制作国:アメリカ
製作費::5000万ドル
興行収入:800万ドル
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