ウォール街に渦巻く野望と陰謀。オリバー・ストーン監督がスリリングに描き出す傑作エンターテイメント
ストーリー:ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)はすぐれだ頭脳、行動力と度胸で貧乏人からアメリカ出世物語を地でいった成功者だ。彼は金の悪魔的魅力にとりつかれ、企業乗っ取りで巨万の富を築いた。そのゲッコーをいつか追い越してやろうと野望に燃えた若い証券マン、バド(チャーリー・シーン)は、父が勤める航空会社の極秘情報を入手し、ゴードンと組んで企業乗っ取りのマネ一戦争を開始する。大学を出たてのまだ若いバドは、インサイダー取引を利用し、出世街道をのぼりつめていく。高級マンションに住み、インテリア・デザイナーの美女ダリアン(ダリル・ハンナ)も手にいれ、莫大な富も手にいれ、成功の甘い香りに酔いしれた。だがバドはゲッコーに利用されているにすぎないことを知り、ゲッコーのライバルと手を結んだ。手に汗にぎるマネー・ゲームの結末は?
出演:マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン、ダリル・ハンナ、マーティン・シーン、ハル・ホルブルック、テレンス・スタンプ、ジョン・C・マッギンリー、ジェームズ・スペイダー、ショーン・ヤング、ポール・ギルフォイル
★★★★★ 日本の社会科では教えてくれない事
ウォール街の表と裏を描いた一作です。何より配役が良いですね。巨万の富を得ているゲッコーとそのコネクション、ブルーカラー出身の野心あふれるウォール街のルーキー、勤勉に働くワーカーの父、うだつの上がらない同僚、成績を残せず窓際の上役、日和見でで何もしない上司とコンパクトですがキャラクタの配置が秀逸でお話にメリハリをつけています。結局、ゲッコーはインサイダーで捕まってしまうわけですが、劇中にも出てきたゼロサムゲーム、札束で殴り合う株の世界でのし上がっていく生き続けていくために情報やコネを使ってギリギリのラインを皆がしのぎを削って戦っている事がよく描かれているのも良かったです。そして、時に大株主になった会社を立て直そうとし、時に見捨てて解体しようとするゲッコーの姿勢は資本主義の重要なポイントをついているように思います。株式会社にすることでリターンを得る代わりにこうした金融世界の凌ぎ合いに巻き込まれることを要所を抑えて描いています。日本では買収や投資の失敗で会社がどうにかなると「社員が頑張っているのになぜ」という報道が必ず何処かからなされますが、「株式会社にするってそういうことだよ」という事をこれで学ぶことが出来るでしょう。社会科では教えてくれない現実がテンポよくコンパクトに抑えられていて良作でした。マイケル・ダグラスの怪演も含めて★5つです。
★★★★★ マネーゲーム
証券会社に勤める男が、有名投資家に認められのし上がっていく話。1980年代の映画なので雰囲気とかは古臭いが、映画としては楽しめる。出世願望が強い主人公がのし上がっていくのを見てやる気が出る。マネーゲームの結末も現実的で納得できる。
★★★★☆ 良作
野心に燃える青年が違法な株取引(インサイダー)と金持ちのバックアップによって富を得て本当に守りたいものに気づき、手放す話です。株取引のシステムは古いですが、成功者らしい資本主義を皮肉るセリフの言い回しは現代にも通じるものがあっていいですね、一本の作品として登場人物、シナリオ、余韻までよく出来た作品です。
★★★☆☆ 株の世界の一端がわかる。
株をめぐる攻防の様子や、株に関する倫理的な問題について描かれており、興味深く観ることが出来ました。主人公の父親が最後の方でいう、「安易な金より実のある人生だ」という言葉には感動しました。1980年代の作品ですが、今観ても全然楽しめます。
作品の詳細
作品名:ウォール街 |
原作名:Wall Street |
監督:オリバー・ストーン |
脚本:オリバー・ストーン、スタンリー・ワイザー |
公開:アメリカ 1987年12月11日、日本 1988年4月16日 |
上映時間:128分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:4300万ドル |
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