ハリウッド初の“自作を監督した脚本家”、天才スタージェスを代表する監督第4作
ストーリー:コメディ映画のヒット監督サリヴァン(ジョエル・マクリー)が、初めて社会派そのものの次回作を構想。取材のために浮浪者の格好で旅に出る。ところが、なんでも宣伝に使いたがる重役たちのお陰で貧乏人の苦労は味わえず失敗の連続。女優志願の娘と知り合って恋をしたり、事故死したと報じられたりしたあげく、やがて念願かなって、彼は無実の罪で刑務所に入れられるなど艱難辛苦をなめるのだが・・・。
出演:ジョエル・マクリー、ヴェロニカ・レイク、ロバート・ワーウィック、ウィリアム・デマレスト、エリック・ブロア、ロバート・グリーグ、フランクリン・パングボーン、ポーター・ホール、チェスター・コンクリン
★★★★☆ ヴェロニカ・レイクの衣裳チェンジを堪能
ハリウッドで成功したコメディ映画の監督が、社会的で芸術的な作品を撮る為に、放浪生活体験へと出発する。この監督役がジョエル・マクリー。地味ながら出ずっぱりで映画を引っ張って行く。屋外シーンが主体。ロケ撮影が満載。サイレント映画張りのスラップスティックが炸裂するシーンが散見される。ロケ撮影がスクリーンプロセス使用場面やスタジオ内セット撮影ともスムーズに繋ぎ合わされていく。屋内セット撮影は堅実。マクリーが最初の放浪中に出会う、芽の出ない女優がヴェロニカ・レイク。ハリウッド場面ではブロンド美女として輝き、放浪場面では少年のような扮装でコミカルに動き回る。繊細な表情の変化を含めて、目が釘付け。マクリーとレイクの周囲をエリック・ブロア、ロバート・クレイグ、エスター・ハワード等のベテラン陣で固めている。前半はロケ撮影を多用したダイナミックなコメディとして、見応え充分。後半は二人のシリアスな放浪生活場面が続き、終いにはマクリーの罪人拘留場面へと突入していく。マクリー演じる映画監督の路線への迷いは、そのままプレストン・スタージェスの社会派映画へのコンプレックスを
表しているかのようだ。
作品の詳細
| 作品名:サリヴァンの旅 |
| 原作名:Sullivan’s Travels |
| 監督:プレストン・スタージェス |
| 脚本:プレストン・スタージェス |
| 公開:1941年12月29日 |
| 上映時間:90分 |
| 制作国:アメリカ |
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