ドラマ

SOSタイタニック

1912年に起きた有名な海難事故“タイタニック号の遭難“を数百人の出演者でセミ・ドキュメント風に描いた大作

ストーリー:英国の豪華客船タイタニックは処女航海の途上、氷山にあたり沈没。生存者は約2000人の乗員のうち、705人にすぎなかった・・・。

出演:ケネス・モア、オナー・ブラックマン、マイケル・グッドリーフ、デヴィッド・マッカラム、ジョージ・ローズ、ラルフ・マイケル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 格調高い、デューティーを果たす話

本編がどれほど史実に忠実かは知りませんが、余計な話はなく、主題をシンプルに描いていて、好感が持てます。空前の大海難の中で、与えられた立場におけるdutyを果たす人々が、格調高く描かれています。
その象徴的存在がケネス・ムア演ずる2等航海士です。不沈と信じられる巨船に配属され、沈没が避けられないとわかってからもベストを尽くしてボートへの移乗を進めます。海中に放り出されてからも、転覆したカッターを操って、バランスを取ったり、シーマンシップの限りを尽くします。救助に向かう船の通信士も船長も、海の仲間の緊急事態に素早く反応し、できるかぎりを尽くします。乗客の避難中、陽気な楽曲を演奏する楽員。船が船首から沈み始め、もはやdutyを果たしたとして楽団は解散しますが、リーダーは端然と立ち、ヴァイオリンで賛美歌を奏でます。いったん立ち去りかけた楽員はそれに応じ、見事なハーモニーが流れます。遭難現場には場違いなほどの美しさ。悲劇の夜は明けます。救助にあたった船長が、航海士をブリッジに呼び、遭難海域を示します。700名余りが救助され、1500名の命が失われた。しかし人間にできることはすべて行われた、とも。いかに巨大な船を造ったところで、人間にできることは限られている。それが産業革命をリードし、海を征服したかにみえた英国のメッセージだったのでしょうか。字幕で「この犠牲は無駄ではなかった」と言っているのは、SOLAS条約のことでしょう。救命艇を乗客の数だけ積むことや、無線の体制などがきめられた由。映画のなかで描かれた悲劇と、この字幕とが見事に対応しています。この最後の字幕に至るまで、ひとつひとつのシーンが印象的です。

作品の詳細

作品名:SOSタイタニック
原作名:A Night to Remember
監督:ロイ・ウォード・ベイカー
脚本:エリック・アンブラー
公開:1958年7月3日
上映時間:123分
制作国:イギリス
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