ノルウェイからの移民一家の物語で、K・フォーブスの自伝小説(『ママの銀行預金』)の戯曲化が原作
ストーリー:貧相な屋根裏部屋で一人の少女が、書き上げた原稿に目を通している。毎土曜の晩、父の給料を支払い別に分け終えると口癖に“ママの銀行預金に手をつけずにすんだ”と言う彼女の母を、その少女キャトリン(バーバラ・ベル・ゲデス)は暖かく回想する・・・。
出演:アイリーン・ダン、バーバラ・ベル・ゲデス、オスカー・ホモルカ、フィリップ・ドーン、エドガー・バーゲン、エレン・コービイ
★★★★★ 世界一美しいお母さん女優
DVDで何度繰り返して見たことだろう。そのたびに同じところで同じように泣いてしまう。ことにクリスおじさんと最後の乾杯を交わしてから、臨終を見守る妻の後ろ姿。右手がかすかに震えているじゃないか。となりに立つママの立ち姿も切ない。この長いショットで毎回号泣だ。他にも名場面がいっぱい。齢を重ねて涙もろくなったせいかもしれないが、こんなに涙があふれる映画もめずらしい。アイリーン・ダン扮するママは、貧しいながら、美人で聡明で、心優しく、声が綺麗で歌が上手。子どもたちには時には厳しく時には優しく、内面からにじみ出る美しさで輝いている。世界中の映画に美しいお母さんはたくさん登場したが、私はこのママが世界一美しいと思う。
★★★★☆ 母は強く優しい 良妻賢母
日本では明治の終わり頃の話、今の子孫たちは自分はアメリカ人と思っているであろうが当時は移民という事実を背負っている。成功した人たちもいるが、生きるのがやっとという人も多い。母は強くならねばならない。子供たちの時代に少しでもいい暮らしが出来るようとの思いがある。「良妻賢母」を画に書いたような映画なんだから画に書いとるんだがこの映画が気に入ったらドロシー・マクガイヤーの『ブルックリン横丁』もお薦めします。
作品の詳細
作品名:ママの想い出 |
原作名:I Remember Mama |
監督:ジョージ・スティーヴンス |
脚本:ドゥウィット・ボディーン |
公開:1948年3月9日 |
上映時間:134分 |
制作国:アメリカ |
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