『映画』リリー | Nothing But Movies

リリー

ハンサムな魔術師と人形使い、それに人形たちが繰り広げるミュージカル

ストーリー：フランスのある田舎町にみなし児の少女リリー（レスリー・キャロン）がやって来た。彼女は今年16歳、父に死なれてこの町に知人を頼ってきたのだったが、その人はもうこの世にいなかった。途方にくれたリリーは、思いがけなく、見世物の若い魔術師マーク（ジャン・ピエール・オーモン）に救われ、見世物小屋の給仕娘に雇われた。だがリリーは、マークの颯爽とした舞台姿にすっかり熱をあげてしまい、仕事の方はまるでお留守にしたので、たちまちクビにされてしまった。リリーは悲しみのあまり自殺しようとしたが、人形芝居の人形たちが彼女を優しくなぐさめてくれたので、彼女の心も明るくなった。これは人形使いポール（メル・ファーラー）の計らいだった・・・。

出演：レスリー・キャロン、メル・ファーラー、ジャン=ピエール・オーモン、ザ・ザ・ガボール、アマンダ・ブレイク

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　レスリー・キャロンの名作

原作はポール・ギャリコの『七つの人形の恋物語』。原作の哲学的な深みには欠けるが、それを補って余りあるのがレスリー・キャロン。最盛期のＭＧＭのミュージカル映画というイメージで観始めてしまうと少々肩すかしをくらってしまうが、知らず知らずのうちに、見入ってしまっているタイプの映画。リッキー・リー・ジョーンズもそのアルバムの中で歌う名曲『ハイ・リリー・ハイ・ロー』が耳に残り、いつの間にか、忘れられない映画のひとつになってしまう。