戦争映画

アダノの鐘

ピューリッツァー賞を受賞したジョン・ハーシーの同名小説を映画化

ストーリー:第二次大戦シチリア侵攻中、戦争でボロボロになった町アダノに、平和を取り戻す任務を与えられたイタリア系アメリカ人ジョッポロ少佐の物語。タイトルは開 戦直後、溶かして弾薬を作るためにファシストが町から略奪した、700年の歴史ある町のシンボルの古い鐘の代わりを取り付けようとしたことにちなむ。実話に基づいて作られたこの映画は、懸命に行動して町の人々の信頼と愛情を勝ちとって行くジョッポロ少佐の姿を、ヒューマニティックに描いて感動を呼ぶ。

出演:ジーン・ティアニー、ジョン・ホディアク、ウィリアム・ベンディックス、グレン・ランガン、リチャード・コンテ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 戦争で傷つい人々の支えになった陸軍少佐をジョン・ホディアクが、好演している。

第2次大戦で、荒れ果てたイタリアの町アダノを統治する為にやってきた、アメリカ軍の少佐と町の人々との、心の交流をほのぼのと描いたヒューマニズム溢れる戦争ドラマ。てっきり、権力をかさに、力づくで町を統治すると思っていた人々が、町のために尽くす少佐の姿を見て、心を開き、頼りにする所がいい。また、町の人々の心を落ち着かせるためには、弾丸製造のために接収させた教会の鐘の代わりを探す必要があると考えた少佐が、所属している陸軍ではなく、海軍を頼りにする所も面白い。ラスト、上官からの無慈悲な命令にも、淡々としている少佐に、見ているこちらが、なんとなくセンチメンタルな気持ちにさせられる。陸軍少佐を演じているのは、ジョン・ホディアク。彼は、ヒチコック監督の「救命艇」では、やくざな機関部員を演じていたが、この作品では、実直な陸軍少佐を好演している。生活習慣の違う人々を、統治する事が、いかに難しいかを描いた日本未公開の隠れた秀作。

作品の詳細

作品名:アダノの鐘
原作名:A Bell for Adano
監督:ヘンリー・キング
脚本:ラマー・トロッティ、ノーマン・ライリー・レイン
公開:1945年6月21日
上映時間:103分
制作国:アメリカ
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