『アラビアのロレンス』などで知られる巨匠デビッド・リーン監督が、ロシアを舞台に壮大なスケールとロマン香る映像で綴る不朽の名作
ストーリー:19世紀末のロシア。幼くして両親を亡くしたユーリ・ジバゴ(オマー・シャリフ)は、養家の娘トーニャ(ジェラルディン・チャップリン)と結婚した。一方、同じ町に住む美しい娘ラーラ(ジュリー・クリスティ)は、情事のもつれから殺傷事件を起こし、その場に居合わせたユーリの知るところとなる。やがて、ロシアは第一次大戦に突入し、軍医として戦地へ赴いたジバゴは、奇しくも従軍看護師となったラーラと再会、二人の間には愛が芽生える。しかし間もなく、ロシアは社会主義革命の動乱に呑み込まれていく・・・。
出演:オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、ジェラルディン・チャップリン、トム・コートネイ、アレック・ギネス、ロッド・スタイガー、ラルフ・リチャードソン、ショブハン・マッケンナ、エイドリアン・コリ、リタ・トゥシンハム
★★★★★ メロドラマ
革命という歴史の大きなうねりの中では 個人のささやかな幸せや望みはかき消されて しまいそうです。人間が非常に小さく感じられる作品です。『アラビアのロレンス』の焼けつくような砂漠に対して、こちらは凍りつくような氷雪が舞台、 映画的に同じようなムードでリーン監督の作品独特の人間がその環境の中でどう生きるかという壮大なテーマを感じます。モーリス・ジャールの音楽が素晴らしいです。
★★★★★ 甘美なラーラのテーマ!
1965年当時1200万ドル前後の巨費が投入された文芸大作。原作は膨大な長編なので、この作品は映画『ドクトル・ジバゴ』として観ればそれで良いのではないだろうか。製作が1965年といえばCGがあるわけでも無く、人件費等が比較的安いスペインで主たる撮影を行なったとされているが、モスクワの大オープンセットだけでも、今見ればよくこんな巨大なセットをこしらえたものだという素直な驚きがある。役者も「人の子」であり、これほどの本格的なセットを築けば自ずと演技にも魂がこもるものである。当時としてはこれだけ国際色豊かな一流の役者を揃えた作品は稀である。しかもそれぞれが、大熱演しており、これによって大作らしい雰囲気が画面の隅々から醸し出されてくる。リーン監督としては前作『アラビアのロレンス』で見せた回想形式がここでは更に円熟したタッチで展開されており、ラストはまさに映画でしか味わえないような感動があった。
作品の詳細
作品名:ドクトル・ジバゴ |
原作名:Doctor Zhivago |
監督:デヴィッド・リーン |
脚本:ロバート・ボルト |
公開:アメリカ 1965年12月22日、日本 1966年6月11日 |
上映時間:197分 |
制作国:アメリカ、イタリア |
製作費:1100万ドル |
興行収入:1億1100万ドル |
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