諜報活動のための偽装夫婦の間に生まれる愛。 華麗なロマンスに彩られたサスペンスの傑作!
ストーリー:1916年の春、 イギリスの小説家で陸軍大尉のブロディー(ジョン・ギールグッド)は、情報部長Rに召喚された。彼はリチャード・アシェンデンという新しい名を貰い、スイスへ派遣された。スイスのジュネーヴにはドイツの間諜が暗躍しているので、その男の正体を突止 めて抹殺せよ、というのがアシェンデンに下された使命だ。彼がスイスに着くと、アシェンデン夫人という名儀で女間諜エルサ(マデリーン・キャロル)が先着していた。またアシェンデンの助手の「将軍」とあだ名の有るスパイも加わった。エルサはマーヴィン(ロバート・ヤング)と名乗るアメリカ人と知り合い、マーヴィンはしきりに彼女に求愛した。 アシェンデン等はランゲンタル村の教会のオルガン奏手がイギリス諜報部の手先となった事を知 らされていたので訪れたが、一足先にドイツ間諜の為に扼殺されてしまっていた・・・。
出演:ジョン・ギールグッド、パーシー・マーモント、ピーター・ローレ、マデリーン・キャロル、ロバート・ヤング、リリー・パルマー
★★★★☆ ピーター・ローレ!
晩年は”サー”の称号でリスペクトされていたジョン・ギールガッドの映画初主演作品。イギリス映画らしく、ちょっと『007』の匂いもありますが、ショーン・コネリーと比べると中性的な優男に見えて、あまりたくましそうな雰囲気でないところが時代を感じさせます。原作はサマセットモームの『シークレット・エージェント』。モーム自身が諜報部員だった経歴から、主役の設定が軍人で小説家というところは説得力がある。ただ、邦題の『間諜最後の日』は、これまたいかにも時代を感じさせますね。この作品の見どころはなんといってもピーター・ローレでしょう。ヒッチコック作品では『暗殺者の家』で演じた非情な悪役から、お調子者の殺し屋とかわってますが、役づくりがこの時代にして、この凝り方というのが観ていてわかります。近年の映画作品と違って複雑な展開はあまりありませんが、充分に楽しめる作品になっています。
作品の詳細
作品名:間諜最後の日 |
原作名:Secret Agent |
監督:アルフレッド・ヒッチコック |
脚本:チャールズ・ベネット |
公開:1936年6月15日 |
上映時間:86分 |
制作国:イギリス |
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