シューマンと妻・クララの姿を描いた音楽映画
ストーリー:天才的ピアニストの折紙つきのクララ・ ヴィーク(キャサリン・ヘプバーン)は、父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマン(ポール・ヘンリード)と恋仲だったが、 教授はシューマンの才能を認めず結婚を許さない。2人を知るリストの証言で2 人の結婚は法廷に許され、ライブチヒの屋根裏で愛の生活が始まった。それから1 0年、シューマン夫婦は7人の子供ができ、女中ベルタの手だけでは足りないくらいだった。 大晦日の晩、20歳のヨハンネス・ブラームス(ロバート・ウォーカー)が、シューマンの弟子にしてくれと頼みに来て、 そのまま同居することとなる。彼はクララに一目でほれてしまった。生来の子 供好きだったのでベルタの手助けをしながら、崇愛するクララの傍で、作曲することを若いブラームスは楽しみとした。ところがシューマンは作曲、批評、教授と忙しい生活を送ってはいるが、 彼の音楽がほとんど認められないので神経衰退に陥っていたのだった・・・。
出演:キャサリン・ヘプバーン、ポール・ヘンリード、ロバート・ウォーカー、ヘンリー・ダニエル、レオ・G・キャロル、ジジ・ペルー
★★★★★ 時々ジョークも挟んであってメリハリが効いている。
シューマンやその音楽が好きな人なら確実に楽しめる。時系列的にはおかしな点は多そうだが、シューマン夫妻やブラームスの関係を的確に脚色によって表現できている。冒頭、クララが暗譜で弾いてるのに隣りに変なおっさんがおって譜めくりもしないのに誰かと思ったら父親であった。
★★★★★ トロイメライで幕は閉じる
ほぼ史実に基づいたストーリーなので、クラシック通には何ら新しい発見はないのだけれど、何せ冒頭からリストの協奏曲1番、しかもかのルービンシュタインの演奏とあればこれだけで感動もの。全編通してリストやブラームス、シューマンの曲を聴けるという贅沢な作品。星の数が5つじゃ足りないくらいです。精神を病んだシューマンの悲惨さもさらりと描かれていて、それほど息苦しさは無かったように思う。そしてラスト、静かにトロイメライで幕は下りる。傑作です。
作品の詳細
作品名:愛の調べ |
原作名:Song of Love |
監督:クラレンス・ブラウン |
脚本:アイヴァン・トース、イルマ・フォン・クーベ |
公開:アメリカ 1947年10月9日、日本 1949年2月1日 |
上映時間:119分 |
制作国:アメリカ |
製作費:260万ドル |
興行収入:270万ドル |
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