ドラマ

ハッド

誰からも受け入れられない孤立した若者の心の苦悩を描きだす西部を舞台にしたドラマ

ストーリー:ハッド(ポール・ニューマン)は30代で独身、夜になると町で女遊びにふけっていた。父のホーマー(メルヴィン・ダクラス)は裸一貫から叩きあげた牧場主だが飼い牛に恐ろしい疾病が発生、政府の殺戮令に、親子は対立、老齢の父を隠居させ、牧場の実権を握ろうとしたハッドに、ホーマーは永年心に秘めていたことをぶちまけた。ハッドの兄が死んだのは、ハッドの無謀な運転による自動車事故のためだったが、その事件で父がハッドを憎む原因だと思っていたのに、実はそれ以前から、父のハッドに対する感情は冷たかったのだ。彼は父に手痛くきめつけられ、平静を失って、その夜、前から思いを寄せていた家政婦のアルマ(パトリシア・ニール)の寝室を襲ってしまった・・・。

出演:ポール・ニューマン、メルヴィン・ダグラス、パトリシア・ニール、ブランドン・デ・ワイルド、ジョン・アシュレイ、ウィット・ビッセル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ポール・ニューマンの名演が光る

ポール・ニューマンと言えば『暴力脱獄』や『明日に向かって撃て』『スティング』などの映画のほうが遥かに有名であるが、この映画「ハッド」はまぎれもなくポール・ニューマン映画の最高傑作だろう。監督は名匠マーティン・リットであり、テキサスの牧場で繰り広げられる親子、兄弟の葛藤と人間ドラマを高いリアリズムで描いている。主人公のハッドは、不良少年がそのまま大人になったような冷徹な男であるが、決してその一面だけではない。対立する父親にすら時折愛情の切れ端をかいま見せる人間性がある。父親を演じるメルヴィン・ダクラス、家政婦を演じるパトリシア・ニールの両者がアカデミー助演賞を受賞しているが、納得出来る名演だ。ニューマン自信、主演男優賞にノミネートされていたが、惜しくも賞を逃している。カバーを見ると安っぽい西部劇のような印象を受けるのが残念だが、この映画はそんな映画ではない。アメリカ映画史上、ベスト10の一つに数えても良い程の作品だと思う。

作品の詳細

作品名:ハッド
原作名:Hud
監督:マーティン・リット
脚本:アーヴィング・ラヴェッチ
公開:アメリカ 1963年5月28日、日本 1963年11月2日
上映時間:112分
制作国:アメリカ
製作費:240万ドル
興行収入:1000万ドル
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