マフィアとは呼ばない!彼等自身はコーザ・ノストラと呼ぶ!
ストーリー:1962年6月22日。ジョージア州アトランタの連邦刑務所。ジョゼフ・バラキ(チャールズ・ブロンソン)は同房の囚人を鉄パイプで殴り殺した。バラキの驚くべき告白が始まる序章であった。その日以前から、彼は刑務所内で命を狙われていることに気づいており、看守に独房に入れてくれるよう頼んだが無駄だった。同じ刑務所にいるビート・ジェノベーゼ(リノ・ヴァンチュラ)に話せば判ってもらえると考えた彼は、ジェノベーゼに会ったが、その結果、彼はさらに恐怖のどん底につき落された。ジェノベーゼ自身の指令によって、彼は命を狙われていたのだ。しかし、その日バラキが殺した男は全く無関係の人間だった。バラキは自責の念と、彼のボスであり、絶対の権力者であるジェノベーゼに対する復讐の念から、彼が所属していた組織“コーザ・ノストラ””の秘密を係官ライアンに話し始めるのだった・・・。
出演:チャールズ・ブロンソン、リノ・ヴァンチュラ、ジル・アイアランド、アンジェロ・インファンティ、ジョセフ・ワイズマン、ヴァルテル・キアーリ、アメデオ・ナザーリ、フレッド・ヴァレカ
★★★★★ 隠れた名作に光を与えてほしい
マフィアの下っ端構成員が組織での揉め事のため、命を狙われることになり、警察に寝返るという話です。マフィアの下からの目線で語られているため、その恐怖感はゴッドファーザー以上です。(ゴッドファーザーは頂点や組織上部からの目線でした)作品の素晴らしさの割に、知名度が低いのが残念です。
★★★★☆ 作品とテーマ曲の乖離は空前絶後
『ゴッドファーザー』の大ヒットを受けて、マフィアものがうじゃうじゃ量産された時期があったが、その中で製作スタッフの豪華さとリアルな実録路線で特に目立ったのが本作だ。『ゴッドファーザー』がマフィアの幹部の大河物語であったのに対してこちらは最下層の「兵隊」の物語で、血なまぐさい抗争の中で都合よく使われている内に敵と味方の区別がつかなくなって、司法に身を委ねることで身の安全を図った男の物語だ。感動とは程遠い殺伐とした物語だが、この作品のメインタイトルは余りにも甘く美しい旋律なのは有名。作品の内容とのギャップがこれほどあるテーマ曲も珍しく、これに匹敵するのは「世界残酷物語」ぐらいなものか。ただ、インパクトは強烈で、この曲がちょっとでも流れるとすぐに「バラキ=ブロンソン」を思い出す。
作品の詳細
作品名:バラキ |
原作名:The Valachi Papers |
監督:テレンス・ヤング |
脚本:スティーヴン・ゲラー、マッシモ・デ・リータ |
公開:アメリカ 1972年11月3日、日本 1972年12月9日 |
上映時間:125分 |
制作国:イタリア、フランス |
製作費:420万ドル |
興行収入:1700万ドル |
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