ケネディ暗殺のニュースが流れた年、彼の危険な旅は始まった
ストーリー:1963年、西ドイツのハンブルグ。フリー・ジャーナリストのミラー(ジョン・ヴォイト)は、旧知の警官からある自殺した老人の日記を秘かに手渡される。それは、第二次大戦中にナチスによって収容所に送られたユダヤ系ドイツ人のもので、ナチス親衛隊ロシュマン大尉(マクシミリアン・シェル)の残虐非道な行為の数々が生々しく記されていた。戦慄したミラーはさっそく老人の周囲を調べ始めるが、間もなく彼は何者かに命を狙われるようになる・・・。
出演:ジョン・ヴォイト、マクシミリアン・シェル、マリア・シェル、メアリー・タム、デレク・ジャコビ、ハンネス・メッセマー、シュミュエル・ロデンスキー、エルンスト・シュレーダー、グンナー・モラー、ポール・ジェフリー
★★★★★ サスペンス映画として楽しめる
ナチスの残党組織というのは、実在し、かつ得体がが知れず、強力で怖いとうイメージがあるので、それだけでミステリアスで緊迫感がある。最近のハリウッド映画のような、やたらとCGを使った、ただアクションだけの派手なお馬鹿映画などより、この作品のような昔の映画の方が、よほどリアリティあっておもしろい。マキシミリアン・シェルは、戦争のはらわた同様、卑怯なドイツ軍人役はまさにハマリ役だ。主役の単なるフリージャーナリストが、元SS隊員になりすまし出来たり、格闘で殺し屋に勝ったりと、超人的な活躍を見せることに出来過ぎ感はあるが、楽しめる作品だと思う。
★★★☆☆ 原作を是非読もう!
フレデリック・フォーサイスの原作を、サスペンス映画として忠実に再現している。原作を先に読んでから映画を観た印象では、主演の『ジョン・ヴォイト』が主人公ミラーを演じているのが全くイメージに合わない。原作での、真実を追求する苦難にあっても挫けないイメージが、甲高い声で喋る子供っぽい面影を残すヴォイトとは違いすぎるのが残念。扱うテーマがテーマだけに、キャスティングにも苦労したと推察される。原作はとても面白く、読み応え抜群だが内容は地味なため、映画も淡々とラストまで進んでいく。原作を未読の人は、是非一読して欲しい。良質のサスペンス小説とはこういうものだとよくわかる内容だから。
作品の詳細
作品名:オデッサ・ファイル |
原作名:The Odessa File |
監督:ロナルド・ニーム |
脚本:ケネス・ロス |
公開:アメリカ 1974年10月18日、日本 1975年3月1日 |
上映時間:130分 |
制作国:イギリス、西ドイツ |
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