星に住む謎の怪物とは・・・
ストーリー:人類が他の惑星に移住するようになった2200年、惑星アルテア4に降り立ったアダムス船長(レスリー・ニールセン)ら宇宙船クルーは、そこで20年前に消息を絶ったモビアス博士(ウォルター・ピジョン)とその娘アルタ(アン・フランシス)、そしてロボットのロビーと遭遇する。そして「謎の死を運ぶ怪物がいる」という博士の警告を無視して開発にとりかかったクルーは、次々と何者かに殺されていく・・・。
出演:レスリー・ニールセン、アン・フランシス、ウォルター・ピジョン、ウォーレン・スティーヴンス、ジャック・ケリー、リチャード・アンダーソン、アール・ホリマン、ジョージ・ウォレス、ボブ・ディックス
★★★★★ 定期的に見たくなる。
知的生命がどのように進歩しても、潜在意識に潜む野獣性は消せないのでは?というテーマが今も古くならない名作。遠い未来に人類が円盤型宇宙船で超光速で銀河を飛び回るというビジュアルも素敵だし、セットと共にアニメーションで超文明を表現する映像も素晴らしく、後のSFドラマへの影響も数知れないと思います。舞台となる惑星アルテア4で生まれた設定の娘役のアン・フランシスの美しさ、ロボット・ロビーの造形やキャラクター等、魅力が詰まっており、近年のやたらとリアルでショッキング過ぎる作品と違い、良質な娯楽作として定期的に見直したくなる作品です。
★★★★★ SF映画の古典 その後のSFに大きなインパクトを与える知的なストーリー
改めて観ました。宇宙開発競争でソ連に負けていた頃の米国1958年制作。有名なロボットや大掛かりなセットで撮り切った、SF映画の古典。さすがに操作系デバイス関連、デザインは陳腐で、今観ると痛い。しかしストーリーは、その後のSFに影響を与える程、知的で重厚。これは面白い。ある惑星に取り残されていた博士と娘が、地球から迎えに来た捜索隊と接触。のちに、博士が人類を超える知的生命体の遺産を引き継いだ事実を知り、俄然、没入感が増す。その遺産の問題を解決するヒントを、正体不明の怪物から得る…。思えば、今やSFの定番となっている、”知的生命体との遭遇”をリスペクトする話の展開で観せたのは、元祖かもしれない。★5つ。女優さんが、とっても綺麗だったのは再発掘!
★★★★☆ 人間は神ではない
この作品が作られたのはかなり昔ですが、ここにでてくるものはゲームや映画などでみかけることがありますね。そういう意味では未来を先取りした映画だったと思われます。誰にもで憎悪の感情を持つ。見えない潜在意識。現代社会、過去の戦争は、まさに憎悪の塊です。見えない潜在意識が人を駆り立て、死に追いやってます。想像の中での知性が究極にある存在ですら、感情を制御できない。そうであるならば、私たち人間はもはや争いという野蛮な行為からは逃げられないのかもしれない。人類の相互理解など、もはやただの偶像とこの作品を見て思います。なんせ約60年も前の映画でそのことが表現され、今現代何も変わってもいないのだから。
作品の詳細
作品名:禁断の惑星 |
原作名:Forbidden Planet |
監督:フレッド・M・ウィルコックス |
脚本:シリル・ヒューム |
公開:アメリカ 1956年3月15日、日本 1956年9月8日 |
上映時間:98分 |
制作国:アメリカ |
製作費:190万ドル |
興行収入:270万ドル |
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