スリラー

ゴールデンボーイ

アメリカの地方都市に隠れ住む老いたナチスの戦犯と、彼の正体に気付いた高校生の奇妙かつ恐るべき交流を描く

ストーリー:勉強にもスポーツにも秀でた高校生トッド・ボーデン(ブラッド・レンフロ)は、学校の授業でホロコーストについて学んでからというもの、当時の状況を調べることに取りつかれていた。そんなある日、彼は偶然バスの中で出会った老人カート(イアン・マッケラン)がナチの戦犯だったと知るや、その老人を恐喝、過去の残虐行為をあらいざらい話すように命じる。始めはその物語に冷静に耳を傾けていたトッドだったが、次第に強い影響を受けるようになっていく・・・。

出演:ブラッド・レンフロ、イアン・マッケラン、デヴィッド・シュワイマー、マージョリー・ラヴェット、ブルース・デイヴィソン、イライアス・コティーズ、アン・ダウド、マイケル・バーン、ヘザー・マコーム、ジョシュア・ジャクソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 隣に潜む狂気

日常の中に潜む狂気の存在を、好奇心から観察して支配しようとする少年が辿る運命。それは静かな恐怖として心に深く刻まれる。我々は人類史に名を遺す真性なる悪意の創造主達の生きた時代と地続きの時に生きているのだ。その事実を改めて意識すると、現実世界の姿がいつしか歪でグロテスクなものに感じられる様に成るだろう。世界の変貌は、人の心の内側から始まる。眼に映る現象だけが現実の全てでは無いのだ。この鏡像世界の出来事をシミュレーションとして、現実を生きる我々が何をどう選択するのか。真剣に考える契機になった。

★★★★☆ 非常に優れている

自分にも遠い昔に身に覚えのある感情が多く描かれており、恐ろしいというよりむしろ静かに癒されていく自分がいた。このような感情は、何もナチ戦犯やナチ戦犯を相手にする人間だけに限らないだろう。ナチ戦犯という設定は、このような感情を抱きがちな、ごく一例に過ぎない。知識や発明を、結局はどう使うかが問題なのだという主人公のスピーチは、全く私も同感で、今の資本主義だって、資本主義そのものが悪いというより、資本主義を使う人間が未熟すぎるからいけないのだと思う。なぜなら未熟な人間は、発明でも物でも制度でも、何でも悪くしか使えないから。人間が未熟なままでは、どんな優れた経済体制のもとでも失敗するだろう。未熟な人間と成熟した人間では、求めるものがそもそも違うのだから。

★★☆☆☆ ・・・・

原作の方が良いのは当たり前。と自分では思ってますが、それにしてもこれは随分と酷いのではないかと・・・。後半なんて酷い変え方です。人格の崩壊具合も微妙だし。恐ろしかったラストも見るも無残な喜劇に成り果ててしまいました。原作のラストを実写化するのに問題があったとしても、もう少し何とかならなかったのでしょうか・・・。前半は、許せる程度なので星2つ。

作品の詳細

作品名:ゴールデンボーイ
原作名:Apt Pupil
監督:ブライアン・シンガー
脚本:ブランドン・ボイス
原作:スティーヴン・キング『ゴールデンボーイ』
公開:アメリカ 1998年10月23日、日本 1999年6月26日
上映時間:111分
制作国:アメリカ
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