22年に一度の皆既日食が、光の惑星を恐怖で染める
ストーリー:事故に見舞われた定期旅客宇宙船が未知惑星に不時着。かろうじて生き残った殺人犯、彼を護送する刑事をはじめとする9人。3つの太陽の周りを巡り、つねに昼である砂漠の惑星で、彼らは協力して脱出の道を探り、基地を発見するが同時に地下や暗がりに潜む凶悪なエイリアンの存在も知る。そして22年ぶりの皆既日食によって、この星は完全な夜を迎えようとしていた・・・。
出演:ヴィン・ディーゼル、ラダ・ミッチェル、コール・ハウザー、キース・デヴィッド、リアナ・グリフィス、ルイス・フィッツ=ジェラルド、クラウディア・ブラック
★★★★★ リディックは獣か?人間か?
女性船員とリディックに絞って観ていく。女性船員は冒頭では、自分だけが助かる行動をとろうとする。しかし、物語が進むにつれ、それが後悔、贖罪の気持ちに変わり、自分を捨て、他の人の為に行動する。一方、リディックは獣そのものである。獣の本能と、経験、知恵を使って生き残っていく。しかし、女性船員との、かかわり合いの中でリディックの行動も、自分の為か?他人の為か?瞬間、瞬間で選択を迫られることになる。映画終盤の「俺のために死ぬな」というセリフはまぎれもなく、リディックが人間になった瞬間であった。面白い。ドラマとして成立している。
★★★★☆ 凶悪犯はもっと残忍に
前半の、沈まない太陽によるギンギラの世界が、後半になると一変して闇に閉ざされ暗い画面ばかりとなる。このギャップがいいですね。闇に移る刹那、日食を描いた映像はなんとも美しい。これはヴィン・ディーゼル主演のエイリアンタイプのSF映画ですが、こういう映画は、脇役が生贄にしか見えなくなってしまうので困ります(笑)。闇になってからのストーリー展開にもう一工夫欲しいと感じましたが、SF好きの方はとりあえず見逃せないかなと思います。SFにこだわらなければ、ヴィン・ディーゼルは『トリプルX』のほうが生き生きとしているかも。あの顔で結構とぼけた味が似合うのです。
作品の詳細
作品名:ピッチブラック |
原作名:Pitch Black |
監督:デヴィッド・トゥーヒー |
脚本:ジム・ウィート、ケン・ウィート |
公開:2000年2月18日 |
上映時間:104分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2300万ドル |
興行収入:5300万ドル |
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