さえないパンク不良少年がふとしたきっかけでローン代金未払い者から該当の車を没収する回収人<レポマン>となり、変人揃いの先輩たちと仕事をするうちに宇宙人に遭遇し、さらに追い込まれていく姿を描くSF青春物語
ストーリー:アルバイト先では上司とケンカ、家に帰れば邪魔者扱い、そんな冴えない日々をおくるオットー(エミリオ・エステベス)はひょんなことからローン未払い客の車を差し押さえる“レポマン”になった。そしてある日、高額懸賞金がかかる車の情報を手に入れたオットーは、同業者たちと張り合いながらも遂にその車を発見した。だがそのトランクには宇宙人の死体が入っていた・・・。
出演:エミリオ・エステベス、ハリー・ディーン・スタントン、トレイシー・ウォルター、オリヴィア・バラッシュ、サイ・リチャードソン、スーザン・バーンズ、フォックス・ハリス、ジェニファー・バルゴリン、ディック・ルード、デル・サモラ、エディ・ベレス
★★★★☆ 荒唐無稽 ブレークする青年
まず、気取ったところがない。粗野でパンクで骨太。悪い意味では洗練されていない。でもストーリーは”きてる”。まず、エミリオ・エステベスがいい。あまり、今はスターというわけじゃないみたいだが、この俳優はとても爽やかで好きです。細かいところは忘れましたが、とにかく、普通の青年がUFOを隠蔽しようと言う国家の手に巻き込まれる話だったのではと思います。でも、間違っているかもしれません。アメリカの町の乾いた、また人も渇いた感じがよく出ています。決して、明るかったり、きらびやかな映像では全くありません。でも、何ともいえない味があり、パンクです。結構、めちゃくちゃで妙にパワフルな展開で、最後に青年が鬱屈した日常を打破します。とにかく、このラストを代表して、普通のテンションではない映画です。普通の常識的な感覚ではない監督だと思います。重ねますが、決してうっとりしたり、A級という言葉の似合う映画ではありません。そのため、受け入れられない人もいると思いますが、無骨なものだったり、例えばとことんなりふり構わないハードロックが好きな人だったりは、興奮する映画なのではないでしょうか。B級娯楽映画が好きな人などもいいと思います。風変わりな監督、作品です。
作品の詳細
作品名:レポマン |
原作名:Repo Man |
監督:アレックス・コックス |
脚本:アレックス・コックス |
公開:アメリカ 1984年3月2日、日本 1987年1月31日 |
上映時間:92分 |
制作国:アメリカ |
製作費:150万ドル |
興行収入:370万ドル |
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