小さな田舎町で嫌がらせを受けたランボーが数百人の警官と死闘を繰り広げる
ストーリー:ベトナム時代の戦友を訪ね、ある田舎町にやって来たランボー(シルヴェスター・スタローン)。しかし友人は戦争の後遺症で亡くなっていた。食事をとるために入った街で、ランボーは警察署長や若い警官にからかわれ、虐待される。彼らに嫌がらせされるうちに、ランボーの脳裏にはベトナム時代に受けた拷問が鮮烈によみがえってくる。我慢の限界に達したランボーは反撃し、オートバイを奪って逃走。ところがパトカーに追跡され、ランボーは絶壁まで追い詰められる・・・。
出演:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー、ビル・マッキニー、パトリック・スタック、ジャック・スターレット、デヴィッド・カルーソ、クリス・マルケイ、マイケル・タルボット
★★★★★ 続きが気になる映画No.1
ベトナム戦争と現地での扱いを連想させるシーン、声を大にして戦争の虚しさと凄惨さと主張するシーン、共に描写こそ少なめですが、それが却って本作のアクセントとなっています。一人の帰還兵の物語、加えて戦争がもたらす副産物の物語として、含みを持たせた印象深い部分が多く、多くを語らずとも惹き込まれる良作だと思います。特に主人公が元上官に戦争のトラウマを訴える場面は圧巻です。言葉少なげだったランボーのその様子はタガが外れたと言うに相応しく、内容も相まってやるせなさが一気に加速します。そしてエンディングへ・・・。彼の中に残り続けた、敵を殲滅する「戦争」の終わりない意識とトラウマは、誰も救われない結果をもたらしてしまいます。戦争の現代への投影といっても過言でなく、メッセージ性も非常に強い作品です。警官側が完全なヒール役というには物足りなく、ランボーの行動対してやや心苦しさというか正当性の欠如を感じる部分もありますが、この点を差し引いても傑作という評価は揺るぎないでしょう。
★★★★★ 単なるアクション映画ではない。
スタローン主演作だからと言って、単なるアクション映画と侮るなかれ。祖国のために悪夢のような戦場で命をかけて戦い、ようやく祖国に戻ったベトナム帰還兵のジョン・ランボー。しかし彼を待っていたのはねぎらいや称賛ではなく、いわれのない不条理な偏見と差別だった。当時のアメリカで実際に社会問題となっていた帰還兵の苦悩を描いた、ある意味〝社会派〟と言ってもいい人間ドラマ。自分がハタチくらいの頃、絶頂期だったスタローン人気に乗っかって映画館で何気なく観た本作だが、ラストシーン、大佐にすがってまるで子供のように泣きじゃくるランボーを見て、彼の悲痛なまでの孤独と悲しみが胸に突き刺さるようで、自分も溢れる涙が止まらなかった・・・。
★★★★☆ スタローンの演技に
救われた作品と言えますね。スタローンだからこそ、この迫力が出たんだと思います。もしも、スタローン以外の俳優だったとしたら、内容自体はとってもつまらないアクション映画で終わっていたと思います。しかも、ベトナム帰りの帰還兵のやんだ心の描写となると、なおさら敬遠されていたと思います。まさに、スタローンに救われた作品だと個人的には思います。つまり、はまり役。と、言う感じですかね。だからこそ、ここまで迫力のある作品として楽しめるんだと思います。汚れたランニングシャツで、真冬のシーズンに走り回るスタローンの熱演を、個人的には凄いなと思う作品です。
作品の詳細
作品名:ランボー |
原作名:First Blood |
監督:テッド・コッチェフ |
脚本:マイケル・コゾル、シルヴェスター・スタローン |
公開:アメリカ 1982年10月22日、日本 1982年12月18日 |
上映時間:97分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:1億2500万ドル |
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