本当の悪は、笑顔の中にある
ストーリー:1981年、犯罪が多発する大都会ゴッサムシティ。ピエロの仕事をしているアーサー(ホアキン・フェニックス)は貧しく、老いた母親ペニーと暮らす上、突然笑いだしてしまうという心の病に悩むが、TV界の人気司会者フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)を憧れの対象にして日々耐え忍んでいた。ある日、失業したアーサーは地下鉄で、女性客に嫌がらせをしていた男性3人組を偶然持っていた拳銃で皆殺しにしてしまう。以後アーサーは、自身の心にあった怒りを解放させていくが・・・。
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン、ビル・キャンプ、シェー・ウィガム、グレン・フレシュラー、リー・ギル、マーク・マロン
★★★★★ 狂気の演技
世界観と俳優さんの演技に感動しました。全体的にどんよりとした雰囲気、鬱屈した世界でもがき苦しんだ挙句にジョーカーになっていくストーリー。最後まで圧巻されました。世の中綺麗事だけじゃないって突きつけるような世界観が素晴らしかっなです。
★★★★★ ナイフのような映画
終始心が痛む・刺さる映画。それが「ジョーカー」です。ホアキン・フェニックスの取り憑かれたような演技、笑ってしまう病気は私には泣いているようにしか見えませんでした。魂を削ってこの役に挑んだのだと思います。そして映画の街ゴサッムシティほど今の日本は狂っていませんが、程度の違いだけで、変わらないように思います。ただの狂気な映画ではなく、底辺でそれでも幸せになろうと足掻く、正直で優しくて感受性の塊、それがジョーカーです。しかし1度踏み外した階段からは2度と元へ戻れません。ジョーカーは完全に闇に振り切れてしまいました。少しの正義もありませんが、同意できる余地は多分にあります。平和で腐った人間に見てもらいたいと思います。感性があるならハンマーでぶっ叩かれると思います。リズム、メイク、背景、音楽、どれを取っても素晴らしいです。
★★★★☆ 映画ならでは
コミックの登場人物という枠を飛び越えて、上質な小説を映像として見ているような映画です。現実と幻想が交錯し、この登場人物が本当にジョーカーなのかそうでないのか分からないところがすばらしいと思いました。バットマンにつながる部分で銃の引き金を引く男がバットマンに出てくるジョーカーなのであれば、この主人公はのちのジョーカーではないことになりますが、映画は時間も空間も、現実も幻想もすべてが交錯した世界として描けますので、混沌とした思考迷路に入り込みます。名作です。特にホワキン・フェニックスの演技は見事です。
作品の詳細
作品名:ジョーカー |
原作名:Joker |
監督:トッド・フィリップス |
脚本:トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー |
製作:ブラッドリー・クーパー |
公開:2019年10月4日 |
上映時間:122分 |
制作国:アメリカ |
製作費:5500万ドル |
興行収入:10億700万ドル |
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