北アイルランド出身のアメリカ人女性とレバノン人男性との文化の違いを乗り越えた情熱的な情事の行方を静謐な映像美で綴ったラブ・ストーリー
ストーリー:北アイルランドで生まれアメリカで育った女性“彼女(ジョアン・アレン)”。分子生物学者として多忙な日々を送る一方で、イギリス人政治家である夫との結婚生活は修復不能なまでに冷め切っていた。そんなある日、“彼女”は夫の体裁のために出席したパーティで、ひとりのレバノン人男性“彼(シモン・アブカリアン)”と出会う。彼は祖国に幻滅し、今はロンドンで料理人として働いていた。ほどなくふたりは結ばれ、情熱的で甘美な時間に浸ってゆく。だが、深い愛を求めてくる“彼女”に対し、“彼”は蔑まされる異国での生活から故郷への想いが再び芽生え始め、やがてふたりは離ればなれになってしまうが・・・。
出演:ジョアン・アレン、シモン・アブカリアン、サム・ニール、シャーリー・ヘンダーソン、シーラ・ハンコック、サマンサ・ボンド、ステファニーレオニダス、ゲイリー・ルイス、ウィル・ジョンソン、レイモンド・ウォリング
★★★☆☆ 余韻を楽しめる映画。とても美しい。
原題が『Yes』で邦題が『愛をつづる詩』。映画って、『トンデモナイ邦題』がついたりすることもあるけれど、今回この映画を観た後では『愛をつづる詩』がぴったり&しっくりきてました。満たされない夫婦生活をおくる『彼女』と、祖国を追われた『彼』の物語。または、仕事で世界を飛び回る『白人女性』とその白人社会で生きる、祖国では医者、今はコックのイスラム教徒の話です。ただのラブ・ストーリーかと思うと、どうしてなかなかの深い話。調べてみると『9・11』以後の世界情勢に対するメッセージの意味が込められているようです。回りくどいトコロもありましたが、いろいろと余韻の残る映画でした。中のセリフに『今までの生き方に疑問を持ちました。愛を知り、愛に見放されたからです』と言うトコロがあります。なかなかシビれます。美しいのん大好きです。
作品の詳細
作品名:愛をつづる詩 |
原作名:Yes |
監督:サリー・ポッター |
脚本:サリー・ポッター |
公開:アメリカ 2004年9月4日、日本 2005年10月15日 |
上映時間:100分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
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