ネバダ州の荒れ果てた田舎町、デスペレーションを舞台に、人々を拉致監禁する保安官と囚われの人々の戦いを描いた、戦慄のサスペンス・ホラー!
ストーリー:ネバダ州の荒れ果てた田舎町、デスペレーション。動く人影はなく、通りには当たり前のように死体が転がっているこの町は、異常なまでの凶暴さと支配欲を持った保安官に支配されていた。町に近づくものを拉致し、殺害あるいは留置所に監禁していく、悪魔の化身ともいうべき保安官。囚人たちは、神の声を聞く不思議な能力を持つ少年を中心に一致団結し、この悪魔との戦いに挑んでいくのだった・・・。
出演:トム・スケリット、ロン・パールマン、スティーヴン・ウェバー、アナベス・ギッシュ、チャールズ・ダーニング、シェーン・ハブシャ、マット・フリューワー、ケリー・オーバートン、シルバ・ケルジアン、サミー・ハンラティ
★★★★★ 映像化するのが難しい作品なのですが、
なかなかよく再現できていると思いました。デスペレーションへ連行された人達が恐怖に怯えてるにも関わらず、デビットという少年が見せた奇跡によって奮い立ち、キャン・タック(悪魔?)を封じようとするというお話。少年に聞こえる神の声を映像でどう表現するのかと気になっていたのですが、妹の亡霊がその役割を果たすなど、映像化するための工夫があります。キング作品であればいずれも「奇跡」がポイントとなっていると私自信は感じているのですが、この作品では、ある炭鉱を掘り起こしたことから太古の悪魔?がまた地上へ出現してしまうという、「奇跡」があり、またデビットが「神」の声を聞き、見せる「奇跡」がポイントとなっていると思います。キング作品は「ホラー」という枠組みではありますが、ただ「怖がらせるのが目的ではない」ということを念頭に置いてみて欲しいと思います。
★★★☆☆ 確かに原作に比べれば見劣りしますが・・・
原作の大ファンです。たしかに、原作と比較すると、カットされてしまったエピソード等がたくさんあるため、多少物足りなく感じる部分もあります。Davidのお友達のエピソードは、この話を深める要因のひとつですから。そのためにエンディングが原作とは変わっているわけですが、オチとして使われるキーワードは共通しています。ここで、原作を日本語で読んでいては理解できなかったからくりに気づきます(そういえば”David”という名前も、ね)。結局これは、ホラーでもなんでもなく、信仰のお話です。信仰を輝かせるために、ホラー要素があるにすぎません。キングは事故以来信仰に関わる話を多く書いていますが、デスペレーションはその最高峰であり、コンパクトにまとめたTV版も、私は好きです。
作品の詳細
作品名:スティーヴン・キングのデスペレーション |
原作名:Stephen King’s Desperation |
監督:ミック・ギャリス |
脚本:スティーヴン・キング |
公開:アメリカ 2006年5月23日 |
上映時間:130分 |
制作国:アメリカ |
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