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そのビーチでは一生が一日で終わる

ストーリー：休暇で人里離れた美しいビーチを訪れた複数の家族。楽しいひと時を過ごしていた矢先、ひとりの母親が突然姿を消した息子を探している・・・母親が息子の姿に気付かないのも無理はなかった。なんと6歳だった息子は、少し目を離した隙に少年から青年へと急成長を遂げていたのだ。一体このビーチで何が起こっているのか?

出演：ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、ルーファス・シーウェル、アレックス・ウルフ、イーモン・エリオット、エリザ・スカンレン、トーマシン・マッケンジー、エンベス・デイヴィッツ、アビー・リー、ケン・レオン、キャスリーン・チャルファント

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　海より生まれ海に死す。

人の一生を浜に打ち寄せる波の様に、数分の連続再生にして観せられた事に感動し震えた。生まれて老いて死ぬその中に争いと戦いが有り、家族以外の他人との触れ合いが有る。苦難の連続の様に思えた人生の末には、老いる喜びと愛と滅びることへの安寧が広がっている。人生の波は荒々しく立ち上がり砕け、ささやく子守唄の様な音を奏でながら消える。そして新たな波は深い海の底からまた立ち上がる。

★★★★★　OLDが意味するものは時間、人生の短さ

ホラーテイストだけどヒューマニティが根底にあるのがナイト・シャマラン作品なので、安心して綺麗な景色と推しの役者を見つつ、もしも時間の経過が30分で1年分の速さで過ぎていくとしたらという思考実験を楽しめた。言いたいことを後回しにしたり、見た目の若さばかりを気にしたり、諍いを延々と続ける間に人生の時間は過ぎ去り人はあっという間に老いて死んでいくのを１本の映画で見せられた。若い時は人生があっという間だなんて言われても実感はないけれど、歳を重ねて人生はあっという間だったと理解した今この映画を見ると、改めて自分にとって大事なことは何なのか、それを大事にできているかを振り返ることになる。話の展開上しかたないとはいえ「可能性があるのにやらないままにはできない」と言ってトライした若者が亡くなるのはちょっと悲しかった。そういうものだしそういうこともあるわけだけど、若者が先に亡くなるのはなんかちょっとしんどかった。

★★★★☆　いつまでもあると思うな若さと時間

プライム対象になってすぐに視聴。楽しみにしてました。早かれ遅かれ人間に平等にやってくる、老化。この映画は老いることと死ぬことをストレートに考えさせられ、また今この瞬間をいかに大切に過ごすか、というメッセージを感じました。ついさっきまで子供だったのが、思春期を迎え、中年になるというなんとも恐ろしい時間の流れの話ではありますが、非常に斬新かつ深い作品だったと思います。”いつまでもあると思うな若さと時間”ですね。

★★★☆☆　後半、恐怖のポイントがずれてしまい残念

「老化」する謎空間に閉じ込められた複数男女の織り成すシチュエーションスリラー。扱っているテーマはとても良いと思う。しかしながら後半、クローズドシチュエーションスリラーにありがちな「恐怖の対象がイカれた人間」になってしまったのが残念。ゾンビものやモンスターものでもそうだが、「一番恐いのは人間」というパターンで、それはそうなのだろうがあまりにもやり尽くされており、わざわざこの作品でなぞることもなかったように思う。一応何故イカれたのか説明はされるが、ここはテーマ的にも最後まで「老化」をメインに据えておいて欲しかったところ。

作品の詳細