殺人犯と精神科医の2人の交流と友情を通して、真の安らぎや自由とは何かを描いた感動のヒューマン・ドラマ
ストーリー:ルワンダの密林の奥深くで、国立公園のレンジャー2人を惨殺したとされ、アメリカへ強制送還されたマイアミ大学の元教授、イーサン・パウエル(アンソニー・ホプキンス)。彼は研究のため訪れた東アフリカで行方不明になっていた。心を閉ざした彼をまわりは精神異常とみなし、全米最悪の重罪犯刑務所“ハーモニーベイ”に投獄される。1994年に密林で失踪した空白の2年間にこの学者に何が起こったのか?この特異な事件に興味を持ったマイアミ大学の若き精神科医(キューバ・グッディングJr.)が事件の真相に迫ろうとするが・・・。
出演:アンソニー・ホプキンス、キューバ・グッディングJr.、ドナルド・サザーランド、モーラ・ティアニー、ジョージ・ズンザ、ジョン・アシュトン、ジョン・アイルワード、トーマス・Q・モリス、ダグ・スピノーザ、ポール・ベイツ
★★★★☆ 人間は残酷な生き物
このような役柄が似合うのだろうか。手枷足枷のアンソニー・ホプキンスの姿が、よくなじんでいる。話が進むにつれて、観る者はただの精神異常の殺人者ではなく、何か深い背景の存在が感じられるようになる。そもそも元人類学教授という彼のバックグラウンドから、単純な話ではないことは簡単に察しはつく。キューバグッデイングの人生観が徐々に変化していくのもみどころのひとつ。この作品から投げられた問いの重さに言葉をさがすが見つからない。森の中に消えていくアンソニーの姿が救いとなる。なんと人間は残酷な生き物。「taker」がキーワード。アンソニー・ホプキンスの俳優としての実力、見せ付けられます。感激します。
作品の詳細
作品名:ハーモニーベイの夜明け |
原作名:Instinct |
監督:ジョン・タートルトーブ |
脚本:ジェラルド・ディペゴ |
公開:アメリカ 1999年6月4日、日本 2000年4月15日 |
上映時間:124分 |
制作国:アメリカ |
製作費:6000万ドル |
興行収入:3400万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |