女の子がサッカー?でも夢はあきらめない!
ストーリー:サッカーとベッカムが何よりも好きなジェス(パーミンダ・ナーグラ)はインド系イギリス人の女の子。ところが、彼女の家はインドの伝統と習慣を重んじる保守的な家庭。大好きなサッカー中継も親の目を気にしながらの観戦だった。そんな彼女はある日、いつものように男の子たちに混じってサッカーを楽しんでいるところ、地元の女子サッカーチームのエースストライカー、ジュールズ(キーラ・ナイトレイ)に見込まれ勧誘される。ジェスは戸惑いながらも両親に内緒で本格的にサッカーに取り組み始める。だがある時、彼女は練習帰りのユニフォーム姿を母に見られてしまうのだった・・・。
出演:パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース=マイヤーズ、アヌパム・カー、シャヒーン・カーン、アーチー・パンジャビ、シャズネ・ルイス、フランク・ハーパー、ジュリエット・スティーヴンソン、ゾーラ・セーガル
★★★★★ ジョナサン・リース・マイヤーズのファンは必見!!
まだブレイクする前のキーラ・ナイトレイが出演していることで知られていたりもしますが、『マッチポイント』や『パリより愛を込めて』のジョナサン・リース・マイヤーズがヒロインの相手役で出演している点も、この映画の大事な見どころのひとつ!奇抜な役が多い彼ですが、この作品では珍しく、女子サッカーチームのコーチという爽やか好青年役を演じています。しかも、ヒロインとその友人(キーラ・ナイトレイ)がふたりとも彼を好きになるというオイシイ役どころ(笑)。こんな美形で優しくて、時には厳しく叱ってくれるコーチがいたら、そりゃ好きになっちゃうよなーなんて、少女マンガを読んでる気分で映画を楽しめます。ヒロインがインド人の女の子なので、文化の違い、家族の在り方なんかを織り交ぜてはいますが、基本的に爽やかな青春ラブストーリーなので、女子なら間違いなく楽しめる映画だと思います!
★★★★☆ 原題 Bend it like Beckham
これは現代の英国のインド移民社会の若者の現実を、さわやかなスポ根に仕立て上げています。フットボール、コスモポリタンといったイギリスの日常である文化が意外な結びつきで、全く期待してなかったのに結構楽しめました。原題 “Bend it like Beckham”のitがなんなのか。見たあとに、何かわかります。ここが重要。最近のイギリス映画って、こんなちょっとしたメッセージがあるので好きです。個人的に邦題は、いまいちではないかなと思っています。受け狙いで、ベッカムファン&サッカーファンを掴もうと便乗したんだろうけど・・・映画ファンを遠ざけるネーミングでは?
★★★☆☆ 驚くべき結末
タイトルとは違い、扱われているテーマはシリアスです。インド系の移民社会の中での世代間ギャップと”差別”をテーマにした映画です。差別は3重にわたっています。女性であることによる差別。インド系であることへの差別。そして女子サッカーに対する差別。驚くべきことに、同じような差別をテーマとした島崎藤村の小説”破戒”と同じような形で、この仕組みからの解放は、達成されるのです。これにはショックを受けました。
作品の詳細
作品名:ベッカムに恋して |
原作名:Bend It Like Beckham |
監督:グリンダ・チャーダ |
脚本:ポール・マエダ・バージェス |
公開:イギリス 2002年4月11日、日本 2003年4月19日 |
上映時間:112分 |
制作国:イギリス |
製作費:560万ドル |
興行収入:7600万ドル |
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