Nothing But Movies

野望を抱け、未知を恐れるな、成功を信じ追い求めよ。精一杯手を伸ばしてこそ楽園に近づける・・・

ストーリー：英国陸軍のパーシー・フォーセット(チャーリー・ハナム)は、ロンドンの地理学協会に呼び出され、南米ブラジルとボリビアの国境の測量を依頼される。しかし、これを成功させれば一家の名誉を取り戻せると知り、ヘンリー・コスティン(ロバート・パティンソン)と共にアマゾンへ向かうことに。様々な困難を乗り越え森の奥地へ進むと、フォーセットらは地面に散らばる土器を見つけ衝撃を受ける。帰国後フォーセットは、家族と子供たちと再会し幸せをかみ締めるも、地理学協会で、未開拓とされていた場所に黄金都市“Z”が存在することを告げ、再びアマゾンへ向かうのだった・・・。

出演：チャーリー・ハナム、ロバート・パティンソン、シエナ・ミラー、トム・ホランド、ボビー・スモールドリッジ、トム・マルヘロン、アンガス・マクファーデン、エドワード・アシュレイ、イアン・マクダーミド、フランコ・ネロ、ハリー・メリング

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　大英帝国をつくったエッセンスが溢れた映画

地球にまだディスカバリーが残っていた頃の最後の物語と言えるのではないか？当時の英国の社会では軍人が戦争ではなく、探検で功績を上げて位を上げられるのだ！そして、父親の汚名がゆえに昇進を阻まれている英国軍人の葛藤などを描いた、単なる探検物語を超えた優れた映画である。南極をめざした英国人のスコットやシャクルトンなどと共通するジョンブルスピリット。これを製作した人々に感謝したい映画である。

★★★★★　真面目な冒険物

知らずに鑑賞していましたが、パーシー・フォーセットは実在の人物だそうです。兎に角、主人公の探検への情熱が熱く描かれています。その為の設定や描写が細かい部分まで練られていると思います。また、最後には家を留守にして探検へ出掛けることに否定的だった長男ジャックが父親の功績の大きさを理解し自ら探検に出たいと父親に伝える気持ちの変化が印象的でした。wikiにはパーシー・フォーセットは最後の探検で最後の所在を彼の妻と新聞社に違う地点の経度緯度を伝えたのではないかとあります。ノンフィクション小説がベースなだけに後から掘り下げて調べてみても楽しいです。

★★★★☆　淡々とフォーセットの半生を語る作品

タイトルで非常に損をしている、黄金卿の探索に半生を捧げたパーシー・H・フォーセットの伝記ドラマです。シャンポリオンの伝記に表される概ね穏やかな探検とはまたちがった趣で興味深く鑑賞しました。当時の探検というものが、命や社会的にいかに過酷なものであったのか、その一端を知ることができるかもしれません。人の狡猾さ傲慢さ、対する高潔さ、何を愛するべきか、何のために生き、闘うべきか。そして秘められた女性の強さ、信頼から生ずる寛大さ。得られるものは多いと感じました。小さなお子さんには向きません。中学生くらいからでしょうか。短いシーンではあるものの、食人習慣について最初に訪れる村で描かれていますし、戦場の場面など、そこだけ注意です。それから2時間という短い時間のなかでフォーセットの伝記を非常にコンパクトにまとめているので、本来のお話をだいぶはしよっていたり、ごちゃ混ぜにしている部分もあるようです。つくりは丁寧ですが、実話ブーム(？)の洗礼を受けてしまったような、そこは残念なところでしょうか。タイトルは失念しましたが、マリーについては別の作品で語られていたはずなのでそちらも観ることをお勧めします。

★★★☆☆　運命に翻弄される男の生き様

ある日、異動を命じられた軍人の運命を変えた探検の職務。それがなければ、軍人として人生を普通に生きていたはずなのに、自分でも意識せずして探検が自分の男のロマンになってしまう。昇進した後、軍人として生きて行く道を辿るはずが、息子からの誘いを受けて、再び、探検の道に入ってしまう。一般に、男は自分の決めた通りの道を進む人もいるかとは思うが、往々にして予期せぬ誘いを受けて、方針を途中で変えることが多いのではないでしょうか。男の夢はなかなかあきらめきれない。自分の夢を息子に託すことも大いにありえます。映画では、目的の黄金都市の詳細が一切分からず、もう少し観客に夢の内容を知らせてほしかったです。

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