ドラマ

カポーティ

天才作家トルーマン・カポーティ。最高傑作『冷血』誕生の陰に隠された真実を描く衝撃作!

ストーリー:1959年、カンザスの田舎町で一家4人が惨殺される事件が発生。作家トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、事件にかつてない好奇心をそそられ、死刑判決を受けた被告人ペリー・スミスに近づく。6年間に及ぶペリーへの取材を経て、カポーティは衝撃の作品を描き上げた。その名は「冷血」。しかしその後、彼は一冊の本も完成させることはなかった・・・。

出演: フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、マーク・ペルグリノ、クリス・クーパー、ブルース・グリーンウッド、ボブ・バラバン、エイミー・ライアン、アリー・ミケルソン、マーシャル・ベル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 主人公の危うい心の脆さを描いた傑作。

一言で表すなら「ミイラ取りがミイラ」になりそうになる話。そのミイラ取りを演ずるP.S.ホフマンのカポーティなりきり演技はさすが。カポーティ本人の肉声を聞いたことがありますが、ほとんど同じです。そこまで役になりきったからこそ、アカデミー主演男優賞も獲得できたのでしょう。作品については、原作を少し読んでいるので事件などの概要も知っていましたが、あの小説を描いた背景には、ここまで深くリサーチし、そして犯人と半ば同一化してしまいそうになるまでのめり込んでいた、とは驚きでした。劇中の「私たちは同じ家にいて、彼は裏口から、私は表玄関から出てきた」これが素直な感情なのでしょう。改めて、「冷血」を読みなおそうと思います。余談ですが、エド・ハリスも出演しているという情報もありましたが、見つけられませんでしたね・・・。

★★★★☆ 揺れ動く心情の描写

カポーティが「冷血」を書き上げるまでの過程を描いた作品。「冷血」の題材となる一家惨殺事件の犯人との長期に渡る取材の中、カーポーティと犯人の間に友情にも似た信頼関係が生まれる。それは単なる純粋なものではなくやはりお互いに利用しあっており、「目的の上に成り立つ交流」でもあったと思う。カーポーティの揺れ動く心情、その微妙な部分が見事に描かれていてフィリップ・シーモア・ホフマンの演技に見入ってしまう。犯人や、仕事仲間とのやりとりもリアルに感じた。「冷血」を書き上げた後に、カーポティはどうなったか・・・。彼がいかにこの「冷血」を書き上げるまでに苦悩したかが見えてきます。鑑賞後、カポーティの本を読んでみたくなりました。

★★★☆☆ こういう映画の作り方

カポーティが1959年、実際にカンザス州で起こった一家惨殺事件の犯人、ペリー・スミス死刑囚と長期インタビューを行って小説「冷血」を書こうとするまでの心理劇。演じるホフマンは『リプリー』『マグノリア』でも異質の演技力を見せたが、本作でアカデミー賞男優賞を得た。映画が進むに連れ、事実の重さ、人の業(ごう)というものが浮かび上がり、構築したものと崩れ去ったもののコントラストが見事。しかし、娯楽作品ではないし、見て楽しむような作りもされていないので、きっと評価は分かれる。

作品の詳細

作品名:カポーティ
原作名:Capote
監督:ベネット・ミラー
脚本:ダン・ファターマン
公開:アメリカ 2005年9月30日、日本 2006年9月30日
上映時間:114分
制作国:アメリカ、カナダ
製作費:700万ドル
興行収入:5000万ドル
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