ウィルスをめぐる巨大な陰謀が渦巻く、近未来サイバーパンク・ミステリー!!
ストーリー:時は近未来。セレブのウィルスが高値で売買されるビジネスが成功していた。そのウィルスをマニアに注射する仕事をしている、注射技師シド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、希少価値の高いウィルスを外部に持ち出し、闇のマーケットに横流しする違法行為に手を染めていた。ある日、究極の美の持ち主ハンナ(サラ・ガドン)が原因不明の重病に冒され、突然に死をとげる。実は、シドはその直前ハンナから採取したウィルスを自らに注射していた。そのウィルスをめぐる巨大な陰謀の真相究明に乗り出すのだが・・・。
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、サラ・ガドン、マルコム・マクダウェル、ダグラス・スミス、ジョー・ピングー、ニコラス・キャンベル、シーラ・マッカーシー、ウェンディ・クルーソン、ララ・ジーン・コロステッキ、リサ・ベリー
★★★★★ 病的な映画
あの鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督の息子さんの初監督作品。セレブのウイルスを注射で移植し快楽を得ると云う発想がまた変態的で、血の繋がりや遺伝子をリアルに感じました。憧れや崇拝して居る対象と分かち合いたい、繋がりたい衝動を淡々と一歩手前で表現して居たのが素晴らしかったです。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの病的な演技と凄みの有る容姿、サラ・ガドンのアンドロイド的なイメージが印象に残りました。
★★★★★ お耽美
綺麗な映画。まず主人公の男子が、綺麗。映像が綺麗。醜悪なのは人の性。借りてみたけど,私は買う。底辺にあるのは、ヨーロッパ的発想。人は自然を支配できるか、というね。ヴェルサイユ宮殿の庭園と一緒。最後にカニバリズムとかに異様に拒絶反応を示す人はやめた方がいいかも。一緒に見た私の母は全く意味がわかんないと言っていた。私は大満足。なので確かに人を選ぶ映画であることは確実。
★★★☆☆ 何だ!息子かよ!
デビッド・クローネンバーグの作品だと思って観てしまいました。『ヴィデオドローム』の頃と考えていること変わんないな、なんて思いながら見終わって、最後のエンドロールで気付きました。デビッドじゃなくてブランドンじゃん。自分のせいなのですが、騙されたような気がしたので、星は一つ減らしました。悪くはありません。デビッド・クローネンバーグの作品と言っても充分通ります。親子2代で様式を踏襲しながらカニバリズムを描く親子って、どんな親子なんでしょう。特殊効果は未だにアナログで生命体表現のデジタル、CG化は難しそうです。こうなったら孫にも引き継いで、歌舞伎みたいなカナダの伝統芸能にしてほしいですね。「器官」と「機関」、”organ”と”machinery”の融合が表現のモチーフとなっています。このセンスはエイリアンのギガーにも近いものを感じます。
作品の詳細
作品名:アンチヴァイラル |
原作名:Antiviral |
監督:ブランドン・クローネンバーグ |
脚本:ブランドン・クローネンバーグ |
公開:カナダ 2012年10月12日 |
上映時間:108分 |
制作国:カナダ、フランス |
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