男は背骨で語れ
は整体師、夜は人体模型柄のボディスーツがトレードマークの人気プロレスラー“ホネツギマン”として闘う男の活躍を描くインディーズ系異色コメディ!
ストーリー:人間だれしもひとつくらいは心に固い信条を持っているもの。エドワード・ブリス・ジュニア(マイケル・ラパポート)にとっては、“完璧な背骨”がそれであった。心身の肉体的、精神的健康は、正しい背骨の配列が生み出すしっかりとした身体の軸にある。これこそが、エドワードが世界に広めるべき真実であった。子供の頃のイジメが原因で、強くなるためにレスリングを習い始めたエドワード少年。プロレスラーになりたいという夢を抱きつつ成長した彼は、やがてカイロプラクティックに魅了され、整体師を目指す。。。、
出演:マイケル・ラバポート、レイチェル・リー・クック、マイケル・ジェッター、ジョン・キャロル・リンチ、アリヤ・バレイキス、ジョー・グリファシ、ジョン・スラッテリー
★★★★☆ シュールレアリスム!
突然の理不尽な犯罪に対して、意識が半分ぶっとんだまま手当たり次第の破壊的、自暴自棄的行動をくりかえす整体師兼レスラーの主人公。敵は犯罪者だが、半無意識的状態なため、破壊行動の対象が漠然としてしまう。やがて敵にたどりつき復習はとげられるかたちとなる。本来理性に司られる随意筋がぶっとんだ意識のせいで不随意筋であるかのごとく手当たり次第な索敵行動へ主人公を突き動かす。それをあたかも象徴するかのように内蔵のむき出しになった人体解剖模型のようなリングコスチューム。その姿のまんま街を徘徊する。そもそものシュールレアリスムの原理的な部分に通ずる主人公の精神状態。主人公のモットーは、薬ではなくて脊椎を正常にすることによって人は心身ともに健全になれる、という「健全な精神は健全な脊椎に宿る」というあれ。それで、カタキは麻薬の取引とかしてるし・・・。とまあ、わりとよくテーマの表現についてまじめに練られた内容です。好感のもてるいい作品だと思います。
作品の詳細
作品名:ホネツギマン |
原作名:The Naked Man |
監督:J・トッド・アンダーソン |
脚本:J・トッド・アンダーソン、イーサン・コーエン |
公開:アメリカ 1998年8月 |
上映時間:93分 |
制作国:アメリカ |
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