ゲームのはじまりは、人生の終わり
ストーリー:第一子を授かったばかりのクレイグ(パット・ヒーリー)は、突然仕事を解雇された。貯金もなく家賃も払えない彼は、絶望のあまり一人でバーへと立ち寄る。そこで出逢った謎の大富豪夫婦。彼らは、クレイグにあるゲームを仕掛けるのだった。「これができたら○○ドル」ごく簡単なお題の実行と引き換えに現金を手にし、喜ぶクレイグだったが、ゲームの内容は次第にエスカレートし、遂には逃げ場のない究極の選択へと彼を導いていくのだった・・・。
出演:パット・ヒーリー、サラ・パクストン、イーサン・エンブリー、デヴィッド・ケックナー、アマンダ・フラー、ブライトン・シャルビノ、トッド・ファーマー
★★★★★ これは毎日あなたの周りで起きているストーリー
大きな会社で働いている人なら、日々社内で繰り返される社員同士の足の引っ張り合いに辟易しているのでは。出世コースに乗っている者ならなおさら社内政治への傾倒は避けられなくなる。オーナー経営者も実はその血みどろの争いにはドン引きしていて、それでも一番勝利した(会社に利益をもたらした)者を重用してさらなる競争を生み出さなければいずれ会社の存続が脅かされる。貧乏人がかしずいて富豪のもとで働き続けるよう、労働者にはわずかばかりのお金しか与えはしない。これはとてもリアルな映画だと思う。たったこれだけの金額でここまでするのか?目の前の相手との競争となるとここまでしてしまうのが人間なのではないか。極めて狭い閉鎖空間(豪邸室内=会社内)で生きていることに気づきもしない。富豪のたわごとをまるで神の声かのように聞き入れて従うように、ちょっとした悪ふざけから次第にエスカレートしていく内容と金額。巧妙に仕組まれた筋書きに踊らされていく様はまるで実社会の縮図のよう。なにより妻子を持つ男の家族への愛が、狂気の振舞いさえ正当化させるラストシーンは心を打たれずにいられない。
★★★★★ 終盤ドキッとしました
どんでん返しがあるわけでもなく、成り行きを見守るような話でした。やってることも内容も下品なので、つまらないと感じる方もいると思います。終盤ちょっとしたことがあって、そこでドキッとしました。びっくり系と言うべきか。感覚的には『ファニーゲーム』を見てるような感じでした。オチというオチもなく、見せつけられる感じです。ただ、このままフェードアウトか、と思ったところに少し変化があったのと、エスカレートしていく賭けの内容が気になり星5にしました。記憶には残らないけど、こういう内容で見せるのはすごいな~と・・・そんな映画です。
★★★★☆ 仕掛け側の夫妻がよかった
ご主人が奥様の反応を異常に気にしている仕草が多く奥さんの満足の為にご主人が賭を行っている様に見受けられます。奥さんはほとんど喋りませんが表情だけで快楽を得ている感を出していてサイコパスっぽさが面白かったです。
★★★☆☆ 典型的なクソ映画みたいで、クソ映画では無い
どこのシーンを取っても、まるでクソ映画みたいな場面です。どことなく邦画っぽい陰気さを持ちつつ、ギャグ要素の強い展開、不安を煽られるほどじゃないが漂う謎の不気味さ。そしてちょっとしたスパイスが混じっていたりと、まさにぐちゃぐちゃにかき混ぜたジャンクフードな作品です。そのため立派な味の料理やら、綺麗に整った見た目の品が出ることを期待したり、または激辛な味付けを期待しては痛い目を見ます。本当にジャンクフードとしか言い表しようが無い映画で、全部見てもお菓子を食べた後みたいな満足感しか得られず、心が満たされることは無いでしょう。ちなみにうんこしたり犬を食べたり、ゲロ吐いたり裏切ったりと色んな意味で汚いので注意です。グロ要素は皆無に等しく、肝心のラストは悪い意味で意味不明に終わります。どんな終わり方でも良い!という覚悟が強い人は一見の価値ある作品かも。
作品の詳細
作品名:ザ・スリル |
原作名:Cheap Thrills |
監督:E・L・カッツ |
脚本:トレント・ハーガ |
公開:アメリカ 2014年3月21日 |
上映時間:85分 |
制作国:アメリカ |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |
楽天市場で探す |
楽天SHOWTIME |