全てのシーンに裏がある
ノーベル賞受賞教授の表と裏、最後に笑うのは…誰だ?
ストーリー:イーライ(アラン・リックマン)は化学の大学教授。優秀な功績とは裏腹に、犯罪精神科医の妻サラ(メアリー・スティーンバージェン)に隠れて教え子と関係を持つ不徳者だ。一人息子のバークリー(ブライアン・グリーンバーグ)は父親同様学者を目指すべく、人類学博士号取得の論文就筆に悪戦苦闘している。そんな時、届いたビッグニュース! イーライのノーベル化学賞受賞の知らせだ。しかし、受賞式に家族3人で出向くその日、バークリーが何者かに誘拐された。要求は、ノーベル賞の賞金200万ドル。夫婦の元に切断された親指が届いたことで状況は一気に深刻化、警察も始動する。刑事のマックス(ビル・プルマン)、元強迫神経症患者の隣人のジョージ(ダニー・デヴィート)、詩人の美女、シティ(エリザ・ドゥシュク)。一癖も二癖もある人物たちそれぞれの思惑が複雑に絡み合い、事態は思わぬ方向に転がっていくのだった・・・。
出演:アラン・リックマン、ブライアン・グリーンバーグ、ショーン・ハトシー、メアリー・スティーンバージェン、ビル・プルマン、エリザ・ドゥシュク、ダニー・デヴィート、リンディ・ブース
★★★★☆ 脚本が秀逸!
アラン・リックマンの大ファンのため、購入した作品ですが。とにかく脚本がとても良いです。中盤からグイグイと引き込まれていきます。アラン・リックマンが主演のように書いてありますが、実質的主役は息子です。アラン氏は息子の父親役ですが…このオヤジがえげつない!すんごい嫌な父親の役です。女にはだらしないし、口を開けば嫌な事しか言わない。相手を簡単に不快にさせることができます。そんなアラン氏演じるイーライという大学教授が、ノーベル賞を受賞したことから起こる、ある悲劇が描かれた作品です。アラン氏は勿論、カニバリズムの卒論を書いている大学生の息子、そして犯罪心理学を教えている妻、その妻になにやらホの字らしい刑事、アラン氏とカラダの関係を持っている大学生の女生徒、途中から出てくる謎の美女・・・。一癖も、二癖もあるような登場人物が織り成す大どんでん返しのドラマです。ノーベル賞の受賞金200万ドルをめぐって、息子が誘拐されるのですが…内容は詳しくは述べません。興味のある方は実際にご覧になってください。ただ…格好良いアラン氏を求めている方にはちょっとお勧めできない作品ではあります。だってすっごい嫌な奴だもんこのオヤジ(笑)ですが、私的にはベットでスヤスヤ眠るアラン氏や、歯磨きしていいて頭ぼっさぼさの状態とか、へんてこな苺柄のビーチチェアーに坐らされたアラン氏を堪能することができて良かったです♪ 内容自体もクセがありますんで、お嫌いな方もいらっしゃるでしょう。ですがとにかく脚本がよくできていると思います。最近、こういった映画に出会っていなかったので観ていてとっても興奮しました。難を言えば映像特典がほとんどないことでしょうか。日本未公開ですから仕方ないのかもしれませんが、制作裏話とかを見たかったなぁと思います。なので評価は☆4つにさせてもらいました。
作品の詳細
作品名:プロフェッサー |
原作名:Nobel Son |
監督:ランドール・ミラー |
脚本:ランドール・ミラー |
公開:アメリカ 2008年12月5日 |
上映時間:110分 |
制作国:アメリカ |
製作費:400万ドル |
興行収入:54万ドル |
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