残酷描写の連打で恐怖がパワーアップした名作スラッシャーの続編!
ホラー映画史に残る名作スラッシャー『ハロウィン』の世界観を継承した正統派の続編。前作の監督ジョン・カーペンターは製作・脚本・音楽に回り、新鋭リック・ローゼンタールを演出に抜擢。看護婦を熱湯に漬け、医師の眼球に注射器を突き刺す凄惨な虐殺シーンを連打する。主演のジェイミー・リー・カーティス、ドナルド・プレザンスも続投し、不死身の殺人鬼に決死の戦いを挑む。
ストーリー:6歳のハロウィンの晩、姉を殺したマイケル・マイヤーズ。15年後に精神病院を脱走した彼は3人の若者を殺害。女子高生ローリー(ジェイミー・リー・カーティス)を襲い、6発の銃弾を浴びて夜の闇に消えた。重傷を負ったローリーは病院に搬送されるが、マイケルは再び院内に出現。血の殺戮に手を染める。彼はなぜ執拗にローリーを狙うのか?マイケルの主治医であるルーミス医師(D・プレザンス)がつかんだ意外な真実とは・・・。
出演:ジェイミー・リー・カーティス、ドナルド・プレザンス、チャールズ・サイファーズ、トニー・モラン、ナンシー・スティーヴンズ、ランス・ゲスト、レオ・ロッシ、ルシール・ベンソン
★★★★★ マイケルの本領発揮
前作のヒットで製作費が増えたのか今作はけっこう派手な事をやってます。前作の生き残りのローリーは心身共に疲れ切り、病院という閉鎖空間に否応無しに運ばれてしまう。ここで怪我した子供や注射シーンを見せ、まず病院自体が生理的に嫌な場所であることを視聴者に刷り込んできます。マイケルはローリーを捜しながら摘み食いをして歩くのですが殺戮法もバリエーションが増えてより殺人マシーン的になってます。病院の監視カメラの使い方が映像的にうまいと思いました。ラストも当時にしては派手です。最近のCGホラーなんかとは迫力が違いますよ。是非1・2続けて見ていただきたいですね。
★★★★★ この作品のマイケル最高!
前作では階段を早歩きで下りたり、襲う時も動きが早かったりしてたマイケルですが、2では不気味な程に一定の速度を保ち、けっして急がず、無理をせずにヒロインを追い詰めていく!マイケルが無人となった病院内をヒロインを探して歩くシーンがすごく好きです。病院の最初のシーンに出てくる口を押さえた女の子が一番痛々しい気がする・・・。
★★★★☆ 前作よりは落ちるが、のちのマイケルとはひと味違う
ローリーの一難去ってまた一難という点にはサスペンスを感じる。しかし、主な舞台が病院という閉鎖された場所だけに、全作よりスケールが小さくなった感じがする。それと、マイケルの狂気の描き方は、全作のほうが良かった。本作のマイケルは、単なるシリアルキラーにしか見えない。しかし、そうは言っても、病院に至るまでの町中での殺人はかなり良い。リアルタイムで映画館でみたが、真夏だったのに一瞬ひやっとした覚えがある。そしてラストである。たぶん、続編の制作は考えてなかったんだろうと思わせる終わり方なのだ。そう、これで終わっていれば、実にきれいな結末の付け方であり、いかにも病院という舞台を利用した意味のあるものなのだ。全作、そして本作のマイケルは、これ以降のマイケルとは別人のようである。全作よりは少々落ちるが、そのとらえ所のなさ、歪んだ心理等が、本作ではまだまだハッキリと描かれている。
作品の詳細
作品名:ハロウィンII |
原作名:Halloween II |
監督:リック・ローゼンタール |
脚本:ジョン・カーペンター |
公開:アメリカ 1981年10月30日、日本 1982年5月22日 |
上映時間:92分 |
制作国:アメリカ |
製作費:250万ドル |
興行収入:2500万ドル |
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