アカデミー賞3部門に輝く、アメリカンニューシネマの傑作!
ストーリー:金持ち女の相手をして金を稼ごうと、テキサスの片田舎からニューヨークへやって来たジョー(ジョン・ヴォイト)。だが現実の壁は厳しく、カウボーイを気取る彼の夢は遠のいていくばかり。そんなジョーが知り合ったのがラッツォ(ダスティン・ホフマン)と呼ばれる一人の男。始終咳き込み足を引きずって歩くその小男と、ジョー。大都会のはみだし者同士、次第に友情を深めていく二人だが、ラッツォの病状は日増しに悪くなっていた。ジョーは、フロリダへ行くというラッツォの夢を叶えようとするのだが・・・。
出演:ジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン、シルヴィア・マイルズ、ジョン・マクギヴァー、ブレンダ・ヴァッカロ、バーナード・ヒューズ、ルース・ホワイト、ジェニファー・ソルト、ジョージ・エッパーセン、ボブ・バラバン
★★★★★ 色褪せない人間模様
いわゆるアメリカン・ニューシネマの一つなのだが、同じ時期に作られた「イージーライダー」が今観ると時代を感じるのに比べて、こちらは普遍的な何か。それは孤独であったり、夢や希望であったり、他人との繋がりであったり、人間の持つこすっからさを感じる事の出来る映画だと思う。ジョン・バリーは見事にマッチする音楽を作った。1人ぼっちの希望が、2人ぼっちの希望になり、悦楽の後の虚無へと変わる。その度に流れる音楽は例えば自分の無力さを知った時の感情に似ている。イージーライダーが暴力的結末だとすれば、真夜中のカーボーイは沈黙の祈りのような結末だと思う。
★★★★☆ これが人生!
テキサスの田舎者の青年が憧れの大都会ニューヨークへ意気揚揚と出かけていくが、ニューヨークはそんなに甘くは無く・・・。何か日本でも起こりうる話である。若い無鉄砲で、無分別で、自信過剰な若者が大都会で社会の現実にぶち当たって思い悩んでいく姿が実に上手く描けている。この映画はそんな青春のほろ苦い1ページをニューヨークという舞台で撮った傑作である。
作品の詳細
作品名:真夜中のカーボーイ |
原作名:Midnight Cowboy |
監督:ジョン・シュレシンジャー |
脚本:ウォルド・ソルト |
公開:アメリカ 1969年5月25日、日本 1969年10月18日 |
上映時間:113分 |
制作国:アメリカ |
製作費:320万ドル |
興行収入:4400万ドル |
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