ドラマ

沈黙 サイレンス

なぜ弱きわれらが苦しむのか

ストーリー:17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の日本。高名な宣教師の棄教を聞き、その弟子のロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)らは長崎へと潜入する。彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、弾圧を逃れた”隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。しかしキチジロー(窪塚洋介)の裏切りにより、遂にロドリゴらも囚われの身となり棄教を迫られる。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは・・・。

出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン、キーラン・ハインズ、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ、パンタ、片桐はいり、伊佐山ひろ子、三島ゆたか、竹嶋康成

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 信仰するということ

人によりどのようなイメージを持つものか、あらためて原作と映像とのギャップを楽しめた感がある。隠れることの過酷さ。それをしてもなおなされる信仰というものは、一体何であるのか、考えさせられた。日本の宗教観が取りざたされるが、このように信仰する人たちもいるものだ。

★★★★★ 近年のスコセッシ監督の映画では一番だと思います。さすがは巨匠。なのですが……。

原作の遠藤周作さんの文学は世界的にも評価が高い。スコセッシ監督は数十年、温めてきたらしく、演出・カメラワークが全体的に丁寧です。秀吉がなぜ激怒してキリスト教に厳しい対応をしたのかやどうみても日本じゃない土地、空気感(ロケ場所は台湾などでした)などの問題は他の方々がご指摘されているので割合します。この映画、歴史考証やロケ場所以外に問題があります。配役です。キチジロー役の窪塚さんは特に違和感ありました。現代人が江戸時代にタイムスリップしてきたみたいです。近年流行している、異世界ものだったのでしょうか?周りに実力の高い俳優がいるのもあり、窪塚さんの表現力も普通に見えました。もう一人、違和感があったのはモデルの小松さんです。彼女を見て違和感に気づきました。あれ?江戸時代に現代のモデルさんが混じってると。誉め言葉としてはそれくらいモデルに向いていらっしゃる方なのですが時代劇の場だと、平民ではなく、雑誌モデルがいておかしなことになっています。良い配役もあります。イッセー尾形さんです。NHKで北斎役をされていた時に、只者ではないと思いましたがこの映画で格の違いがわかります。日米の俳優でも、頭ひとつ抜けていました。

★★★★☆ 1971年、篠田正浩監督作品との比較

本作公開と同時期に、チャンネルNECOにてかつて作られた作品が放映されていた。色々な面で今作の方が上であろう。映像の美しさや、隠れて暮らす宣教師の服装(篠田正浩作品は、なぜか目立つ赤い着物を着ていた)。ただ、キチジローだけは篠田正浩作品の方が確実に上。窪塚洋介とマコ岩松さんでは格が違い過ぎるのもあるが。また、宣教師が子供に石を投げられる場面があるが、島原の乱直後という時代背景を知らないと、なぜそんなことをされるのか理解できないだろう(島原の乱の際、キリシタンらに殺された人間も多数いる)。隠れキリシタン関連の遺産を、世界遺産に登録しようという活動もある。日本におけるキリスト教布教の変遷の一面を知るには、良い作品だと思う。

作品の詳細

作品名:沈黙 -サイレンス-
原作名:Silence
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:マーティン・スコセッシ、ジェイ・コックス
原作:遠藤周作『沈黙』
公開:アメリカ 2016年12月23日、日本 2017年1月21日
上映時間:159分
制作国:アメリカ
製作費:4000万ドル
興行収入:2300万ドル
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