アーサー王の苦難と絶望が、真の王国を甦らせる
ストーリー:地球上のすべてが混迷している時代。野望に燃えた豪勇たちの争いが続いていた。そんな中、魔法使いマーリン(ニコル・ウィリアムソン)から王者の剣エクスカリバーを授かったウーサー(ガブリエル・バーン)は次々と豪族を平定し王として君臨する。しかし本当の悲劇はここから始まる。やがて誕生するウーサーの息子アーサー(ナイジェル・テリー)が背負う苦難と絶望とは・・・。
出演:ナイジェル・テリー、ヘレン・ミレン、ニコル・ウィリアムソン、ニコラス・クレイ、チェリー・ランギ、ポール・ジェフリー、パトリック・スチュワート、キース・バックレイ、キーラン・ハインズ、リーアム・ニーソン、ガブリエル・バーン、コリン・レッドグレーヴ
★★★★★ ただのファンタジーではない
アーサー王初心者ですが、今まで観ていなかったのが悔やまれるくらい良かったです。魔術当たり前の世界なので荒唐無稽ではありますが、人間の愛憎劇が骨格にあるので登場人物に感情移入もし易いです。今まで名前しか知らなかったマリーンやランスロットやパーシバルの活躍がテンポ良く続いて飽きさせません。役者を美形で揃えてないのもいい感じ。女性は美人ですけどね。ジョン・ブアマン監督なのでぶっ飛んだ演出もあるかなと思ってましたが、悪目立ちするところもなくある意味安心して観れました。お気に入りはアーサー激高のシーンと、パーシバルの聖杯探しのシーン。
★★★★☆ 円卓の騎士達の黄昏
オープニングにワーグナーの「ジークフリートの葬送行進曲」が使われ、この映画が単なるアーサー王の冒険譚ではない事が鑑賞者の五感に提示されます。異形の甲冑、爽快感を排除した重厚感ある騎士たちの戦い、美しくけど暗い映画の色調、監督のジョン・ブアマン節が最高潮に発揮されます。彼のファンならば必見でしょう。彼の作品を初めて見る方も、エンターテイメントとして十分楽しめる懐の深い映画でもあります。クッキリ、スッキリ、見せ場はCG、という最近のハリウッドアクション映画に食傷ぎみの方には、この映画の欧州風の肌触りは、非常に心地よい映画的陶酔感を覚えることでしょう。劇中には「カルミナブラーナ」の曲が効果的に使われており、クラッシック音楽ファンも必聴、いや必見の作品です。
作品の詳細
作品名:エクスカリバー |
原作名:Excalibur |
監督:ジョン・ブアマン |
脚本:ロスポ・パレンバーグ |
公開:イギリス 1981年4月10日、日本 1981年10月10日 |
上映時間:141分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
製作費:1100万ドル |
興行収入:3500万ドル |
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