ドラマ

バーバー

理髪師が思いついたほんのちょっとした恐喝は、思いもよらない悪夢の始まり

ストーリー:1949年、北カリフォルニア。理髪店で働く無口な男、エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)。退屈な毎日だったが、ある日、店に見知らぬセールスマンが現れ、ベンチャービジネスの出資者を探しているという。『これで俺は変わる?』エドは金を作るため妻の不倫相手を脅迫する。ところが、間違って刺し殺してしまう。しかし、逮捕されたのは妻の方で・・・。思いも寄らない悪夢が始まる・・・エドの人生の結末は!?

出演:ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、マイケル・バダルコ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、キャサリン・ボロウィッツ、ジョン・ポリト、トニー・シャルーブ、リチャード・ジェンキンス、スカーレット・ヨハンソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ バーバー。ラストまで目が離せない。

上手い話にのっかろうとしたのが発端で、自分の計画とまったく逆方向に転がり続けて行く主人公。劇中流れるベートーヴェンのピアノソナタがいい。心の奥に染み通って非常に惹き付けられる映画。

★★★★★ 伏線の妙

世捨て人のように家業に励むエドは、寡黙で無愛想な一庶民である。ただ他人の髪を切ってすごしているだけの毎日だ。そんな彼の心に隙ができて然るべきだろう。すべてはそこから狂いはじめた。単調な生活から一気に非日常へギアチェンジするが、エドのクールな独白をめぐって物語が進行するため、激しさはともなわず、ひじょうにさめたモノクロームが全編を支配する。物語は脇道にそれ、抒情性を湛えたりもし、しかしただの脇道ではなく、思わぬ方向へ事態を進める布石であった。ストーリー序盤ですでに伏線を張っておき、ラストで回収する手並みはおみごと。まったくこのあたりのテクニックはコーエン兄弟ならではで、脚本のたくみさがものをいう。お得意の毒気もぞんぶんにふりまき、人生の可笑しさ・哀しさを表現するに、ブラックな味わいが先立つ。モノクロームの光と影がかもす虚無的な画調も印象的であった。

★★★★☆ 平凡な理髪店の男の悲劇に感動!

自分は何なのか?このままの人生で終わってしまうのか?とネガティヴな感情を持ち、少しだけの人生転換として投資に必要なお金を手に入れるために人を揺することから始まる最悪な悲劇。ストーリーテンポもよく、内容も役者も最高でした!観る価値あります。

★★★☆☆ 人生を選ぼうとしたとき

主人公の床屋の男は、人生のコマを自ら進めよう、運命を切り開こうと積極的に行動すると、不運な目に遭ってしまいます。一度目はドライクリーニング業(詐欺?)に手を出そうとした時、そして二度目は、友人の娘にプロ演奏家の道を歩ませようとしたとき。常日頃受動的である主人公は、能動的になろうとするとつまずきます。しかし主人公はその二度の決断(失敗?)を経て、結局、人生を客観的に見れるようになったようです。劇中の主人公の最期はメタファーであり、それは普通の人生の終わりとして解釈していいのかもしれません。

作品の詳細

作品名:バーバー
原作名:The Man Who Wasn’t There
監督:ジョエル・コーエン
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
公開:アメリカ 2001年10月31日、日本 2002年4月27日
上映時間:116分
制作国:アメリカ
製作費:2000万ドル
興行収入:1800万ドル
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