ドラマ

終着駅 トルストイ最後の旅

愛に生きて、愛を失う。世界的名優が織り成す文豪トルストイの知られざる物語。

ストーリー:1910年のロシア。文豪トルストイ(クリストファー・プラマー)のもとには彼を慕う信者たちが数多く集まり、独自の共同生活を送っていた。高弟のチェルトコフはトルストイに、その作品の権利をロシア国民に委譲する旨を記した遺言書を作成させようと画策。一方、トルストイの妻ソフィヤ(ヘレン・ミレン)は、遺産をみすみす他人に渡してなるものか、とその動きに警戒を強めていた。そんな折、若き青年ワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ)がトルストイの新たな個人秘書として彼らのもとへやって来る・・・。

出演:ヘレン・ミレン、クリストファー・プラマー、ジェームズ・マカヴォイ、ポール・ジアマッティ、アンヌ=マリー・ダフ、ケリー・コンドン、ジョン・セッションズ、パトリック・ケネディ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 偉大過ぎて家庭の枠に収まらないトルストイと、家庭的で平凡な妻との相克を丁寧に描いた佳品

トルストイ最後の秘書ワレンチンの目線から、晩年のトルストイと妻ソフィアとの相克を描いています。思想と実生活との矛盾。人類愛と家庭愛との対立。ワレンチン自身も、最初は純粋に思想に生きる男でしたが、村に住む女性との出会いと恋愛によって少しずつ考えが変化していきます。トルストイは、あまりにその魂が巨大であるがゆえに最後まで矛盾に苦しみ続けましたが、ワレンチンは人類愛の理想と一人の女性への愛を調和させて生きていくようです。派手でドラマティックな展開はありませんが、人間の感情の機微を丁寧に、繊細に描いた良い映画でした。

★★★★☆ 最期の旅

没後100年のメモリアルイヤーに公開された彼の晩年の半生を描いた伝記なような作品です。「戦争と平和」などの代表作はご存知でも彼自信の人となりや主義主張は知らない方も多いのでは(勿論私も)。史実に忠実に作られていると思いますしとてもリアル感があります。価値観の相違から反りの合わない夫婦の軋轢っぷりが如実に伝わってきます。この役でアカデミー主演女優にノミネートも頷けるヘレン・ミレンの好演。憎たらしく思えてくる程に人物像になり切っている感があります。そしてクリストファー・プラマーも助演男優でノミネートされるなど、各映画賞受賞も頷ける演技派揃いです。

作品の詳細

作品名:終着駅 トルストイ最後の旅
原作名:The Last Station
監督:マイケル・ホフマン
脚本:マイケル・ホフマン
公開:アメリカ 2009年12月4日、日本 2010年9月11日
上映時間:112分
制作国:ドイツ、ロシア、イギリス
製作費:1800万ドル
興行収入:2000万ドル
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