アクション

ダーティハリー2

ハリーの行くところ、凶悪事件が待つ!!

クリント・イーストウッドがスタントなしで挑む、決死のアクションが連続するシリーズ第2弾

ストーリー:サンフランシスコ警察のハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、相変わらず事件に明け暮れていた。そんなある日、完全武装した警官らしきグループによる射殺事件が起こる。殺されたのは殺人容疑がかかった組織の大物であった。謎の警官による事件は、次々と発生。被害者はいずれも麻薬組織や売春組織の大物ばかり。独自に事件を捜索するハリーの前に思わぬ犯人像が現れる・・・。

出演:クリント・イーストウッド、ハル・ホルブルック、フェルトン・ペリー、デヴィッド・ソウル、ロバート・ユーリック、キップ・ニーヴェン、ティム・マシスン、ミッチェル・ライアン、アルバート・ポップウェル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ハリー・キャラハンの秘密が分かる

ハリーには奥さんがいた。酔っ払い運転の車にひき殺されたらしいです。この作品にはその奥さんとのツーショット写真がハリーの部屋に置いてある。ハリーの部屋もこの作品にしか出てこないので、後のシリーズを観てみると前半のハリーと後半シリーズのハリーのイメージがちょっと変化しているのが分かる。

★★★★★  クリント・イーストウッドの魅力が最も味わえる、映画全体で見ても白眉の逸作です。

の二作品目までが映画全体で捉えても本当に好きな作品です。本筋を形作る導入部も、展開のきっかけの見せ方も、スリルを煽る場面も、どのアクションシーンも、そしてラストの飾り方も、その単体だけを飾り立てることなく、ちゃんとつながりを持ちながらもそれぞれが絵になり、それでいて悲しみを湛えながら様々な情緒が込められているような、いわゆる昨今はびこってしまっているプロモーションCMだけを意識した、「切り離された瞬間だけでの映像の迫力」とは真逆に位置するような、そしてテレビドラマでは決して到達できない映画ならではの充実した完成度が存分に味わえる秀作だと思います。脚本をはじめ、映画としての作り方全体でみても、まさしく正攻法で、ある意味シンプルを尽くしているとも思える内容で、様々な展開が積み上がっていきながら、ラストで最高にスカッとした気分にさせてくれる構成は実に見事です。あのクリント・イーストウッドの立ち姿が無ければ、これだけの領域に達することも無かったことでしょう。それほどに絵になります。この方は監督としてもその才能を爆発させ、そのどれもが本当に素晴らしく感嘆させられますが、やはりこのダーティハリーシリーズで魅せてくれる様は、そのどれにも優るものだと思います。

★★★★☆ ダーティな刑事が警察内部をクリーンに

黒幕の正体に驚きました。警察の射撃大会で、キャラハンは標的の警察官を撃ってしまい、観客が「shoot good guy」と言った。多分キャラハンはわざと、警官が警官を撃った場面を見せて、もう犯人は分かっていることを示唆したんだと思います。相変わらず刑事役がはまっているイーストウッドですが、若かりし今作でもすでに渋さと貫禄が表れています。プライムビデオで1~5まで見れるんで、嬉しいです。

★★★★☆ 民主主義の矛盾がテーマ

謎の白バイ達が、法で裁けぬ悪を成敗していく話。だが、ダーティハリーはその行為に越権行為と、「悪」を感じる。民主主義の矛盾をテーマにしたドラマだ。悪と言えども、民主主義では「人権」が存在する。その悪党達を、法の裁き無しで殺していくのは、やはり許されぬ行為なのだ。悪党を裁けない法を批判した前回と違い、今回はその矛盾しているとは言え、人権の大事さをテーマにしている。ただ、悪党だから殺していいのかといえば、それは間違いだ。だけど、人殺しに、人の人権を無視した犯罪者に人権と言うのも・・・民主主義の矛盾であり、ダーティハリーのテーマである。だが、『悪党だから殺していい』と言うのは、間違いなく越権行為である。それこそ間違いなく、『狂気の殺人者』と言える。自分の正義を押し付け、人を殺すなど、人類の歴史上でも間違っている事は証明されている。

★★★☆☆ 快哉を叫ぶのは間違い

交通課の警官が次々に悪党を撃っていく。最後にはハリーも標的になるというストーリーだ。刺激的な場面が連続するが、なぜか緊迫感がなかった。理由は、交通課の警官の行動が行き当たりばったりで、計画もなにもないからである。彼らの行動はもちろん間違っている。わたしたちの社会は法治国家だからである。裁判で有罪をのがれた悪党は、撃つてもよいというのでは人治国家になってしまう。開拓時代の西部劇には私的なリンチのシーンがでてくる。交通課の警官の所業はそれと同じで、民主主義の国だからこそあってはならないことだ。 射撃大会のトリック、血の気が多いチャーリーが殺人犯とおもわせる場面は、伏線も効いていて、本作のおもしろいところ。これがなければほんとうにつまらない映画になっていた。

作品の詳細

作品名:ダーティハリー2
原作名:Magnum Force
監督:テッド・ポスト
脚本:ジョン・ミリアス
公開:アメリカ 1973年12月25日、日本 1974年2月9日
上映時間:124分
制作国:アメリカ
興行収入:3900万ドル
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