ワインファンの間では伝説となっているパリ・テイスティング事件をモチーフに、そこで見事優勝を遂げた実在のワイナリー、シャトー・モンテレーナとそこにまつわる人たちのドラマを描く
ストーリー:1976年、パリで活躍するワイン評論家のスティーヴン・スパリエ(アラン・リックマン)は、フランス、イタリアに続く新たな良質ワインを求め、カリフォルニア、ナパバレーを訪れた。そこで出会ったのがシャトー・モンテレーナを経営するジム(ビル・プルマン)。彼はヒッピーの息子ボー(クリス・パイン)に手を焼きながらも、最高のシャルドネを作るため日々奮闘していたが、その経営状態は極めて厳しかった。やがて、ナパワインの魅力に魅せられたスパリエは、フランスとアメリカの代表的ワインを集め、フランスでブラインドテイスティング大会を行うことを企画するが・・・。
出演:アラン・リックマン、ビル・プルマン、クリス・パイン、レイチェル・テイラー、フレディ・ロドリゲス、エリザ・ドゥシュク、デニス・ファリーナ
★★★★★ 物作りは人間力が試される!
面白い!見る価値あり!ワイン通でなくとも楽しめます。展開が早くてすぐ感情移入できます。見終わって清々しい気持ちにさせてくれる映画らしい映画です。
★★★★★ 世界中のワインが消費されるきっかけを作った「パリスの審判」
「パリスの審判」といえば、アメリカワインが注目を浴びるようになったきっかけ、くらいのイメージでした。ですが、このブラインド・テイスティングは、アメリカだけでなく世界中のワインが消費されるようになるきっかけを作ったのだと、この映画を見て理解しました。今日私たちがこんなにも美味しい南北アメリカの、オセアニアの、アフリカの、アジアのワインを味わえるのは、このブラインド・テイスティングがあってのことではないでしょうか。ジョージアをはじめ中東や東欧のプリミティブなワインが再び注目されるようになったのも、ここでアメリカのワインが勝利したことあっての流れではないでしょうか。まだまだワインのことは勉強中ですが、1976年まで、フランスワインが当たり前のように世界に君臨していたことをこの映画でようやく理解しました。もちろんフランスのワインも大好きですが、シャトー・モンテレーナが得た評価や喜びを求めて、世界中のワインがしのぎを削り成長し始めたのはようやくこの頃だったのですね・・・。アラン・リックマン演じるスパリュアの「ようこそ未来へ」が最高に格好いいです。私たちはその未来で各国の素晴らしいワインを味わっています。歴史を感じる素晴らしい映画でした。
★★★☆☆ ワイン好きならば観て損はないと思います
日本ではいまだに敷居が高いと思われているワインも,現在のアメリカでは完全に大衆の人気商品になっていて,ナパのワイナリーツアーはディズニーランドに次ぐ観光客動員数をかせぐらしい。そういうことから考えても,こういう映画が作られるのは自然だし,また日本で上映されないのもやや納得はいく。この映画を観て改めて実感したのは,アメリカワインがまだまだマイナーで,彼らがワインの品質向上に精励恪勤していた時代は,ヒッピー・ムーブメントとかぶっているということだ.確かに言われてみれば当然なのだが,この映画はそれを実直に伝えていて,アメリカワインの理解にとても参考になる。ストーリー(脚本)自体は可もなく不可もなく.それより「ワインのサクセス」=「アメリカのサクセス」という感じの表現がちょっと嫌だ。そういう部分を差し置いても,ワイン好きの人ならば観て損はないと思います。
作品の詳細
作品名:ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡 |
原作名:Bottle Shock |
監督:ランドール・ミラー |
脚本:ランドール・ミラー |
公開:アメリカ 2008年8月6日 |
上映時間:110分 |
制作国:アメリカ、フランス、ドイツ |
興行収入:460万ドル |
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