スリラー

不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼

離職中。ギャンブル、酒好き。そして女に弱い。ちょいワル中年オヤジの奮闘から目が離せない!

ストーリー:やり手刑事事件専門の元弁護士ジャック・アイリッシュ(ガイ・ピアース)。クライアントだった男に妻を殺されたことで弁護士を辞め、定職に就かずにパートタイムで借金取り、行方不明人の捜査など探偵業をしながら、家具職人見習いとして日々を過ごしていた。ある日、引き逃げ犯の実刑で刑務所に入っていた元依頼人から不可解なメッセージを受け取ったジャック。助けに応じようとするが、彼はすでに殺されていた。ジャックは真相を探っていくうちに、それは緻密に計画された殺人だということが判明する。そして次々と彼に関わった重要参考人が殺されていく。そこには予測できないほど深く、危険な陰謀が待っていた・・・。

出演:ガイ・ピアース、マルタ・デュッセルドープ、アーロン・ペダーセン、ロイ・ビリング、シェーン・ジェイコブソン、ダミアン・リチャードソン、エマ・ブース

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ これは結構面白いですよ

まずキャラクター設定の丁寧さに好感が持てます。最愛の奥さんを失うところからスタートした後の時間の飛躍のさせ方から現在の状況説明まで淀みがなくてとても入り込みやすいです。私はガイピアースがオーストラリア人だということすら今作で初めて知りました。オーストラリアの地名がぽんぽん飛び出すのも新鮮でいいですね。現在が借金の取り立てをしながら競馬でオッズを操作しながら飲み屋的に動くのも面白いです。現在進行中の事件、過去の警察組織との関係。現在の仕事関係、現在のプライベート的なパブのシーン、ととてもメリハリが効いた設定で分かりやすくもあり感情移入もしやすい丁寧な作りの映画です。もっと話題になってもいいと思いますけどねぇ。観て損はないと思います。

★★★★☆ なかなかの見応え

よくある汚職警官、汚職政治家を暴くストーリーでこれと言った真新しい話でもないですが、骨組みはしっかりしてキャラクターも良く(特に脇役陣)、飽きることなく見られました。個人的に、強面なのにめっちゃ助けてくれる仲間のキャムはかなり好きですね。人でも殺してそうな顔なのに「危険な仕事はやめろ」とアドバイスをしてくれます(笑)。事件に相関する人物が結構多いので、頭の中で整理しながら見ないとこれ誰だっけ?になります。最初にも述べましたが所謂よくあるストーリーで、証人を訪ねたら先回りで殺されていたなど使い古された展開が多いのはちょっと残念というかもったいないというか。終盤の廃屋のアレで、え、こんなんでクライマックス?もう解決して終わりなの?と思いきや最後にまだカタルシスが残されていたのは消化不全を起こさせない二段構えのきれいな終わり方でした。あまり期待せずに見たのですが、十分に楽しめる作品でした。3部作すべてPrime対象なので、続編もこれから観たいと思います。

★★★☆☆ 邦題の「不良探偵」が誤解を招く

ざっくりいうとやっぱ権力者ってきたねぇな!という話。関わる人物が多く、色々と人間関係ごちゃっとしているところがあるが、真実を追ってそれを隠そうとする者たちに追われて、最後は・・・という感じ。ゆえに人間関係の細部を理解しなくとも楽しめる。さて邦題に「不良探偵」とついているから、過激に殴り合ってドンパチして事件を強引に解決という流れを想像したが、そんなことはない。ちゃんと足で情報を集めて真実を追う。原題の”Bad Debts”を見るに、主人公ジャック・アイリッシュが弁護士崩れの借金取りであることと、ジャックが弁護士崩れになるきっかけとなった事件が、実は大きなスキャンダルの鍵で今なお負債として生きており、死者からの依頼というい形で巻き込まれる「最悪の負債」というのを掛けているのではなかろうか?ゆっくり見るにはちょうど良い作品だと思う。

作品の詳細

作品名:不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼
原作名:Jack Irish: Bad Debts
監督:ジェフリー・ウォーカー
脚本:アンドリュー・ナイト
公開:オーストラリア 2012年10月14日
上映時間:90分
制作国:オーストラリア
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