“知られざる悲劇”の最中、壮絶な人生を生き抜いた男女3人の物語
ストーリー:オスマン帝国の小さな村に生まれ育ったアルメニア人青年ミカエル(オスカー・アイザック)。医学を学ぶためにイスタンブールの大学に入学したミカエルはアルメニア人女性アナ(シャルロット・ルボン)と出会い、互いに惹かれ合うが、アナにはアメリカ人ジャーナリストの恋人クリス(クリスチャン・ベール)の存在があった。第1次世界大戦とともにアルメニア人への弾圧がさらに強まる中、故郷の村に向かったミカエルはアルメニア人に対する虐殺を目撃する・・・。
出演:オスカー・アイザック、シャルロット・ルボン、クリスチャン・ベール、ダニエル・ヒメネス・カチョ、ショーレ・アグダシュルー、ラデ・シェルベッジア、アンジェラ・サラフィアン、マーワン・ケンザリ、ジャン・レノ、ジェームズ・クロムウェル
★★★★★ アルメニア人の悲劇
アルメニア人への大量虐殺を取り扱った題材としてはわりと公平だったと思う。オスマン帝国が消滅していく渦中はトルコ民族主義が吹き荒れ、領内の少数民族や異教徒に対しての風当たりは苛烈であったが、トルコ系ムスリムを過度に悪者扱いしなかったのは適切だった。国民・民族・宗教を考えていく上ではとても身につまされたし、ミカエルのように戦争によって大切な人を失ってしまった人は実際に大勢いただろうし、何より世界中に散らばる在外アルメニア人や旧オスマン帝国領に住むアルメニア人達への理解に繋がる作品ではないだろうか。
★★★★★ “人”の尊厳は不滅
ミカエル役の男優さん、ここ最近のスターウォーズで見ました。渋くて格好いい俳優さんです。民族紛争の悲劇は今でも世界各地で起きています。同じ人間同士でなぜ理解し合えないのでしょうか。「生きてることが復讐よ」アナの言う通りです。人間の本質を思い起こさせてくれた映画に感謝です。スペクタクルと人間愛が融合した見応えある作品のエンディングを飾る歌もとても素敵でした。
★★★★☆ 虐殺の悲劇、そして男女の三角関係
オスマン帝国時代にあったアルメニア人の虐殺の映画。主人公ミカエルを中心にアナとの恋も見どころ。英語の映画であり、迫力あるシーンも多し、時代背景もとても勉強になる。戦争の悲惨さも伝わってくる。そしてどの時代にも普遍的にある男女の恋、家族愛も見れる。戦争はこれらを引き裂いてしまい、悲しい・・・しかしながら、主人公ミカエルやアナの配役には、アルメニア系の人を配役して欲しかった。その方がアルメニア文化やアルメニア訛りも醸し出せていただろう。その点が気になって四つ星に。
作品の詳細
作品名:THE PROMISE/君への誓い |
原作名:The Promise |
監督:テリー・ジョージ |
脚本:テリー・ジョージ |
公開:アメリカ 2017年4月21日、日本 2018年2月3日 |
上映時間:134分 |
制作国:アメリカ |
製作費:9000万ドル |
興行収入:1200万ドル |
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