ドラマ

楽園をください

南北戦争時代のアメリカ南部を舞台に、非情で熾烈な戦いに身を投じ、その過酷な体験を乗り越えて生きる若者たちの姿を描いた人間ドラマ

ストーリー:1861年、ミズーリ州。ドイツ移民の青年ジェイク(トビー・マグワイア)と農園主の息子ジャック(スキート・ウールリッチ)は、勃発した南北戦争によって青春を奪われた。北軍に父を殺されたジャックと共に、本来は北軍に入るべきドイツ系のジェイクも南軍派のゲリラ部隊に加わる。そして、過酷な戦場を体験していくことになった彼らはある時、美しき未亡人スー(ジュエル)と出会い、ジャックは彼女と恋に落ちた。しかし、ジェイクはその後の戦いで致命傷を負い、この世を去ってしまう。そして、残されたジャックは悲しむ間もなく、後に歴史的な大事件となる“ローレンスの大虐殺”へと巻き込まれていくのだが・・・。

出演:トビー・マグワイア、スキート・ウールリッチ、ジュエル、ジェフリー・ライト、サイモン・ベイカー、ジム・カヴィーゼル、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ジョナサン・ブランディス、マーゴ・マーティンデイル、マーク・ラファロ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ ジュエル・キルシャーに注目!

この映画のベースは(広い意味で)ラブストーリーであり、内戦という重い現実に翻弄される人々の苦悩を描いた物語である。主戦場から遠くはなれ、略奪や焼き討ちといったゲリラ戦という汚い仕事を、愛国心や郷土心にかられて、率先して取り組んでいく若者たちの姿には、現代の盲目的愛国心が幅を利かせるアメリカの状況と照らし合わせても、考えさせるものがある。 こういった重い調子で映画は進み、延々と無意味な殺戮が繰り返されるが、最初に言ったように、この物語はラブストーリーであるから、このままでは終わらない。あたかも焼け野原から下から芽をだした一輪の花のように、”希望”が生まれ、静かに映画はエンディングへと進む。このへんが憎い演出だ。悲劇のなかでみつけた幸福は何倍も大きく感じられるというわけである。この映画を見た人は、最後は前途に希望をもって”少しだけ”幸せな感じがするのではないだろうか。そしてとどめは、ヒロインのスー・リー役のジュエル・キルシャーが歌うエンディングテーマ、What’s Simple Is True」が胸を打つ。フォークシンガーである彼女の歌と演技には特に注目だ。単なるトビー・マクガイアファンにも十分に楽しめるし、静かに見るのにも適している、これはそういう映画である。

作品の詳細

作品名:楽園をください
原作名:Ride with the Devil
監督:アン・リー
脚本:ジェームズ・シェイマス
公開:アメリカ 1999年11月24日、日本 2001年2月3日
上映時間:138分
制作国:アメリカ
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